「誰でもできる、新しいマリオ」再び。「マリオカート Wii」 | 忍之閻魔帳

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マリオカート Wii
■Wii:「マリオカート Wii (Wiiハンドル同梱)」

これは明らかにやり過ぎである。

Wii陣営における任天堂タイトルの強さが指摘されている中、
こんなものまで出されては、サードパーティは白旗を揚げるしかあるまい。

それほどに、圧倒的に面白い。

「スーパーマリオ」「ドラゴンクエスト」「ファイナルファンタジー」
いわゆる長寿の人気シリーズの場合、プレーヤーが多感な時期に
プレイしたタイトルを、最も気に入った作品として挙げることが多い。
送り手が、最新作が最高傑作であるようにどれほど努力しても
受け手の世代や環境がバラバラである以上、意見は必ず割れる。
「マリオカート」シリーズも同様で、SFC版を最高傑作として挙げる方は多いが
私が最も思い入れが深いのは64版(ゴールドコントローラーをもらったから)であり、
GC版やGBA版の印象は薄い。
DS版も楽しくプレイはしているが、最高かと言われると正直違う。
しかし、GC版やDS版を最高傑作だと思っている方も多いはずだ。
人気シリーズとは、そういうものである。


■DS:「ニュー・スーパーマリオブラザーズ」

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「マリオカート Wii」をプレイして真っ先に感じたのは、
DS「ニュー・スーパーマリオブラザーズ」を
初めて触った時の感覚に似ている、であった。
何も変わっていないようで、何もかもが変わっている。
2ボタンがアクセル、1ボタンがブレーキ、Bボタンでドリフト。
この3点さえ押さえておけば問題なしというシンプルさの中に
新しい楽しさが詰まっている。
「ニューマリオ」がそうであったように、
おそらく発売後は賛否両論巻き起こることとは思うが、
Wiiにおける「ニューマリオ」のような存在になり得る可能性を秘めている。

マリオカート Wii
■Wii :「Wiiハンドル」

新しい楽しさの源となっているのが、「Wiiハンドル」。
Wiiリモコンをはめ込むだけの、ただの枠である。
しかし、コレを使うと使わないとではまるで楽しさが違うのだ。
そのことは、実際にハンドルを傾けた瞬間にお分かりいただけることと思う。
ソフト単体で税込み5800円でも充分安いが、
「Wiiハンドル」を1個同梱してこの価格設定は安過ぎる。
対戦用に「Wiiハンドル」をもう1個買い足しても7000円。

バカ安である。

ただし、「Wiiハンドル」を使用してのプレイはあくまでも楽しさ優先であり、
タイムアタックで「あと0.1秒を縮めたい」という時には向かない。
大勢でわいわい遊ぶなら「Wiiハンドル」、ストイックに楽しみたい場合は
GC用コントローラーやクラシックコントローラーといった具合に
状況に応じて使い分けると良いかも知れない。
(ヌンチャク+Wiiリモコンにも対応)

「マリオカート Wii」の新しい点、変更点は以下の通り。

■ドリフトについて

出来る者と出来ない者とでは大きな差が出るドリフト。
「マリオカート Wii」では、「オートドリフト」を選択すれば
特別な操作無しでドリフト走行が可能になった。
また、ドリフト中にBボタンを押しっぱなしにすれば
一定時間で煙が青色に変わり、そこで離すとミニターボがかかる。
つまり、いわゆる「直ドリ」は困難。
(私は何度やっても出来なかったのだが、GCコンなどで頑張れば
出来るのかも知れないので、敢えて「不可能」とは書かずに置いておく)

■ジャンプ台

GC版などでも登場していたジャンプ台。
「マリオカート Wii」では、このジャンプ台から飛ぶ瞬間に
「Wiiハンドル」を上方向に跳ね上げることで
着地した瞬間にミニターボがかかる。これがなかなか気持ち良い。

■バイク登場

シリーズ初のバイクが登場。
四輪に比べてスピードは出やすいが、やはり操作も難しめ。
前輪を持ち上げたウィリー走行で爆走するベビィピーチに大笑い。

■巨大キノコにアクロバットアクション

マリオカート Wii
■Wii:「マリオカート Wii (Wiiハンドル同梱)」

DS「ニューマリオ」やWii「スーパーペーパーマリオ」でも話題になった
「きょだいキノコ」がアイテムとして新登場。
また、ジャンプ中に「Wiiハンドル」を上下左右に振ることで
「1080°」さながらのアクロバチックなアクションも見せてくれる。
華麗なアクションが決まれば、着地後にミニターボがかかる。

■Miiも使用可能

ゲームをある程度進めると、Miiを使ってレースに参加することも可能になる。

■マリオカートチャンネル

「Wii Fit」と同じように、本作を初めてプレイすると
Wiiのメニュー画面内に「マリオカートチャンネル」が作成される。
「マリオカートチャンネル」では、世界ランキングに参加したり
他のプレーヤーのゴーストデータをダウンロードしたり出来る。
また、フレンド登録したユーザーが「マリオカートWii」をプレイ中かどうか
一目で確認が出来るため、予め待ち合わせ等をしなくても
オン状態であることを発見次第、レースに参加することが可能。

■Wi-Fiへの参加はWii1台につき2人まで

これまでは基本的に1人専用だったWi-Fi対戦だが、
「マリオカート Wii」では、Wii本体1台につき、2人までのプレーヤーが
同時にWi-Fiに参加することが可能になった。

まだまだ書き足りないことはあるのだが、とりあえずこんなところか。

「Wii Sports」「はじめてのWii」に続くソフトを探しているライトユーザーにも、
「マリオギャラクシー」に続くソフトを探しているアクションゲームファンにも、
「マリオパーティ8」に続くソフトを探しているファミリー層にも、
あらゆるターゲットにお勧め可能な「マリオカート Wii」は、
まさに「誰でもできる、新しいマリオ」であろう。

買いである。

マリオカート Wii
■Wii:「マリオカート Wii (Wiiハンドル同梱)」

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*当BLOGでの新作紹介は、
 1:あくまでも開発途中のROMを使ってのプレイであること。
 2:数分のプレイによる第一印象に過ぎないこと。
 3:発売までに内容変更の可能性もあること。
 を予めお断りしておく。
 簡単に言えば、「あまりあてにしないでくれ」ということだ。


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  タイトル:マリオカート Wii
    機種:Wii
  メーカー:任天堂
   発売日:2008年4月10日
    価格:5800円(税込み)
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