今週発売の主な新作 | 忍之閻魔帳

忍之閻魔帳

ゲームと映画が好きなジジィの雑記帳(不定期)

▼画面表示がおかしくなっていた件について

数日前より、テキストの赤字が直らない状態が続いていたのだが
問題の箇所を発見、修正したのでおそらく直っている、ことと思う。
ご不便をおかけして申し訳ない。

▼今週発売のDVD


■DVD:「パンズ・ラビリンス DVD BOX」
■DVD:「パンズ・ラビリンス 通常版」

【関連記事】ギレルモ・デル・トロ最新作「パンズ・ラビリンス」
【紹介記事】生き抜く術としてのファンタジー。映画「パンズ・ラビリンス」

今週発売されるDVDでイチ押しはこちら。
監督のギレルモ・デル・トロや作品については
既に過去ログで取り上げているのでここでは割愛させていただく。
物語の紡ぎ方や演出、美術面など、どれを取っても一級の作品。
ダークファンタジー系の作品がお好みならば、かなりのお勧め。
ただし、戦争映画としての側面も大きいので、残虐なシーンも頻繁に登場する。
そのことだけは覚悟しておくべし。
特典付きのBOXは5000セット限定生産。


■DVD:「サルバドールの朝」

1970年代初頭、独裁政権末期のスペインで
不当な死刑判決を受けたひとりの青年、サルバドールの姿を描いた作品。
体制に楯突き、破壊や強奪を繰り返しながら、
必死に「生」を叫んでいた当時の若者達の姿が非常に上手く描かれている。
サルバドールの人柄に触れ、次第に心を開いていく看守が印象深い。
主演は、私の大好きなドイツ映画「グッバイ・レーニン!」で
大ブレイクしたダニエル・ブリュール。
端役ではあるが、「ボーン・アルティメイタム」で
ついにハリウッド進出も果たした。
(「スプレマシー」で亡くなったマリーの兄役で冒頭に少しだけ登場する)
今後の活躍が期待される俳優だ。


■DVD:「呪怨 パンデミック ディレクターズカット」

清水崇監督のハリウッド進出第2弾。
前作に引き続き、全米興行収入で1位を獲得した。
・・・のだが、作品としてはかなり行き詰まった感あり。
観客を怖がらせるための演出も、さすがにアイディアが出し尽くしたのか
旧作からの使い回しが多く、「呪怨」フリークとしては少々寂しい出来。
出演は、ジェニファー・ビールス、サラ・ミシェル・ゲラー、エディソン・チャンなど。


■DVD:「夕凪の街 桜の国」
■DVD:「ヒロシマナガサキ」

期せずして戦争物が2本同時に発売される。
1本はこうの史代原作の同名コミックの映画化である「夕凪の街 桜の国」。
もう1本は、アメリカ在住で日系3世の映画監督、スティーヴン・オカザキが
25年もの歳月をかけて完成させたドキュメンタリー映画「ヒロシマナガサキ」。

日本人の視点から戦争の爪痕を描いた「夕凪の街」と、
アメリカ人としての視点も持つ監督が描いた「ヒロシマナガサキ」。
「落とした側」と「落とされた側」。
立場は真逆で2作に関連性は何もないのだが、セットで観るとさらに興味深い。
戦争映画を数多く観て来た私でも「ヒロシマナガサキ」は衝撃的であった。

戦争について語り継ぐ人間が減っていることから来る焦燥感なのか
ここ数年、戦争映画は増加傾向にある。
当BLOGの読者の中にも多数存在するであろう
若い方々にこそ観て欲しい作品。


■DVD:「蟲師 二十六譚 DVD Complete BOX」

今週発売のDVDで「パンズ・ラビリンス」に次ぐ予約数第2位がこちら。
原作の持ち味を損なうことなくアニメ化された好例。
単品で購入せず、BOX化を待っていたという方なら文句無しにお勧め。


■BD:「.hack//G.U. TRILOGY」
■DVD:「.hack//G.U.TRILOGY」

PS2で3作累計約50万本を販売した
「.hack//G.U.」のアナザーストーリーがDVD化。
劇場公開版に追加シーンなども盛り込まれているらしい。
より高画質を求めるファンが多く、
多少の割高には目をつぶってもらえるアニメ系作品は
BDとの相性が良いようで、こちらもBD版の人気が圧倒的。


■DVD:「月光ソワレ」

ALI PROJECT初の映像作品。

01. 聖少女領域
02. 恋せよ乙女
03. 人生美味礼讃
04. La caleche~春の雪
05. 今宵、碧い森深く
06. オフェリア遺文
07. Arabesque Romanesque
08. 薔薇架刑
09. 胡蝶夢心中
10. 暴夜layla談
11. GOD DIVA
12. 百合と夜鶯
13. 闇の翼ですべてをつつむ夜のためのアリア
14. 亡國覚醒カタルシス
15. 愛と誠
16. 戦争と平和
17. 月光ソワレ
18. 月蝕グランギニョル

初回盤はシークレットDVD付きの2枚組。


■DVD:「人志松本のすべらない話 其之四 初回限定盤」
■DVD:「人志松本のすべらない話 其之四 通常盤」

今週発売のDVDで「蟲師」に次ぐ予約数第3位がこちら。
ゴールデン特番や演者の増員などでボリュームが増えた反面、
1話あたりのインパクトやヒット率が低下の一途を辿っているのが気になる。
まだ続けるつもりなら、深夜枠のみに限定して
放送間隔を少し長めにした方が良いと思うのだが・・・。
このままでは「わりとよくすべるけどたまにすべらない話」になってしまう。

▼PS3「MGS4」PS2「ペルソナ」爆発中

MGS4 ペルソナ4
■PS3:「メタルギア ソリッド 4 スペシャルエディション」
■PS3:「メタルギア ソリッド 4 通常版」
■PS3:「メタルギア ソリッド 4 プレミアムパック」
■PS2:「ペルソナ4」

予約解禁となった2作が非常に好調。

「MGS4」のバージョン別の予約比率は、

1%:通常版
81%:スペシャルエディション
18%:本体同梱版


で、以前にお伝えしたアンケート結果と割と近い数字になっている。
本体同梱版は既に在庫切れなので
今後はスペシャル版の比率がさらに上がっていくものと思われる。
値引率が予想以上に大きかったので、通常版が完全に空気になってしまった。

▼今週発売の「MHP2G」関連商品


■PSP:「モンスターハンターポータブル 2nd G」
■PSP:「モンスターハンターポータブル 2nd G ハンターズパックG」

今週の、というより今春最大の話題作がいよいよ発売。
どうしても発売当日から潜りたいという方は、行列に並ぶ覚悟で。
キャンセル分の放出なのか、Amazonでは時々在庫が復活しているようだ。
運が良ければ、限定本体を捕まえることも出来るかも知れない。


■ETC:「SanDisk UltraII メモリースティック PRO Duo 4GB」5,340円
■ETC:「SanDisk UltraII メモリースティック PRO Duo 2GB」3,140円
■ETC:「SONY メモリースティックPRO Duo 2GB」3,056円
■ETC:「SanDisk Memory Stick PRO Duo 8GB」9,780円

PSPが誇る最大のキラータイトルの発売に合わせ、
SCEは大容量のバッテリーパックや外部出力ケーブルなどの
パーツ類をアピールするPOPを製作、PSP市場全体の盛り上がりを狙っている。

中でも大きな期待を寄せているのが、メモリースティック関連。
「MHP2G」では、読み込みを短縮し快適なプレイ環境を実現する
「メディアインストール」が可能となっている。
しかし「メディアインストール」を使用するには、最低でも1GB以上の
メモリースティックが必要(空き容量が580MB必要)とされているため、
これまで1GB未満のメモステを使用していたユーザーの多くが
大容量に乗り換えると予想されているのだ。
現在の一番人気は、SanDiskから発売されている「PRO Duo 4GB」。
2GBになるとSONY製が若干安めとなるなど、
メーカーごとの値段差も僅かなので、あとはお好みで。


■Book:「モンスターハンターポータブル2nd G ルーキーズ・ガイド2G DVD付」
■Book:「ファミ通PSP Vol.11」
■Book:「モンスターハンターイラストレーションズ(全2巻)」
■Book:「モンスターハンターポータブル2nd G グレードアップブック」
■ETC:「モンスター ハンティング グリップ(PSP-2000専用)」
■ETC:「モンスターハンターポータブル 2ndG アクセサリーセット」

その他のパーツ、書籍関連も豊富。
最も品薄になっているのがホリから発売される「アクセサリーセット」。
既にAmazonでも在庫切れ。
エンターブレインからは、DVD付きの「ルーキーズ・ガイド2G」と
特製のイヤホンを同梱した「ファミ通PSP」が発売。
・・・イヤホンのデザインはホリの方が圧倒的に良いな。

▼いよいよ閉店、「セガダイレクト」最期の新作

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■CD:「セガダイレクトさよならCD」icon
■PS2:「ファンタシースター コンプリートコレクション」icon
■PS2:「ファンタシースター コンプリートコレクション」(Amazon)

正確には3月31日の12時でサービス終了なので今週ではないのだが
新作のリリースは今週が最期となるセガダイレクト。
「ファンタシースター コンプリートコレクション」も「さよならCD」も
絶大な人気となっており、最終日に向けてラストスパートがかかって来た。

▼今週発売のゲーム


■PS3:「レゴ スターウォーズ コンプリート サーガ」
■Wii:「レゴ スター・ウォーズ コンプリート サーガ」

PSP「MHP2G」を除いた今週発売のゲームで私のイチ押しはこちら。
「レゴ・スターウォーズ」の世界をそのままゲーム化した人気シリーズで、
先行発売されている海外では既にシリーズ最高記録を更新中。

レゴらしさと「スター・ウォーズ」らしさがどちらも上手く出ている
本シリーズは私もかなり好みで、
手軽さと遊びやすさが両立していたGBA版が一番のお気に入りであった。

今回発売される「コンプリート・サーガ」は、
これ1本で全エピソードを追うことの出来る「完全版」で、ボリュームは過去最大。
元がレゴだけにグラフィックは大差ないかと思いきや、
やはりPS3版が一枚上手のようなのでPS3版を購入予定。


■Xbox360:「トゥームレイダー:アニバーサリー」
■Wii:「トゥームレイダー:アニバーサリー」
■PS2:「トゥームレイダー:アニバーサリー」
■PSP:「トゥームレイダー:アニバーサリー」

Xbox360、PS2、PSP、Wiiの4機種で同時発売になるのが
「トゥームレイダー:アニバーサリー」。
シリーズ生誕10周年を記念して、初代「トゥームレイダー」をリメイクしたもの。
リメイクには、前作「トゥームレイダー・レジェンド」で搭載された
新しい物理演算システム「TR7エンジン」が使用されている。
全機種用の特典として用意されたプレミアムDVDは装着率100%の太っ腹。
「1」「2」は楽々クリア出来たのだが「3」は途中で挫折した記憶が。
Wii版のみ、リモコン操作を活かした謎解きが追加されており、
他の3機種に比べて異彩を放っている。
グラフィック重視なら360版、謎解き重視ならWii版、手軽さ重視ならばPSP版、
従来の遊びやすさを重視するならPS2版といったところか。


■PSP:「コードギアス 反逆のルルーシュ LOST COLORS UMDビデオ & CD付き」
■PS2:「コードギアス 反逆のルルーシュ LOST COLORS CD付き」

ここでも2機種同時リリース。

DVDの売り上げが9巻で70万本を突破している
人気アニメ「コードギアス 反逆のルルーシュ」のゲーム化。
ゲーム化にあたり、バンダイナムコがファン6,000人を対象に
アンケートを行ったところ、男女比が「男性53%:女性47%」と
女性比率がかなり高いことが判明。
男子中学生~大学生のほぼ100%がPSPかPS2を所有し、
女子中学生~大学生の70%以上がPS2を所有していたことから、
PSP版には戦闘シーンを盛り込んだバトルシナリオ「日本解放戦線編」を、
PS2版には恋愛SLG要素を盛り込んだラブコメシナリオ「ブルームーン編」を収録した。
4月からは待望の「R2」が放送開始。


■PSP:「デッドヘッドフレッド 首なし探偵の悪夢」

マイナー作品好きのアクションゲーマーならチェックしておきたいのが
PSP「デッドヘッドフレッド 首なし探偵の悪夢」。
「SIMPLE」シリーズのD3がフルプライスで発売する洋ゲーと聞くと
かなり不安を抱く方も多いとは思うのだが、これが意外と遊べそうな気配。

ゲームは、「マーズアタック」のような主人公が
「ディジャヴ 悪夢は本当にやって来た」のように
目覚めたら記憶喪失でさぁ大変、というところから始まる。
一風変わっているのは、記憶だけでなく「頭」も失くしているという点。
プレーヤーはこの主人公を操り、敵から奪い取った9種類の頭部を駆使しながら
ステージをクリアしていく。
英語音声に合わせて挿入されるフキダシは「コミックスゾーン」のような雰囲気。
「デストロイ・オール・ヒューマンズ」など
毛色の変わった洋ゲーアクションが好きな方で
多少の難点はオリジナリティでカバー出来る、という方なら。
あとは店頭に並ぶかどうかが問題。


■DS:「ルクス・ペイン 「LUX-SOUND & LUX-PAINT」付き」
■DS:「機動戦士ガンダムOO ガンプラ付き」
■DS:「SIMPLE DSシリーズ THE 原始人DS」

DSは3本。
予約が多数入っているのが、ファン層を見越して
制服(123)も同時発売になる「ルクスペイン」。
「コードギアス」に続きこちらも女性ファンの多い「ガンダムOO」。
PS2版がロングセラーとなっている「THE 原始人 DS」。


■PSP:「海腹川背 Portable」
■PS2:「ギルティギア イグゼクス アクセントコアプラス アペンド版」
■PS2:「ギルティギア イグゼクス アクセントコアプラス」

最後は、何かと話題の「海腹川背 Portable」と
前作が何かと話題であった「ギルティギア イグゼクス アクセントコアプラス」の2本。

「ギルティギア」は、前作「アクセントコア」で指摘された
問題点をクリアした改良版+α。
通常版とアペンド版の2種類で発売。
アペンド版でプレイするには、前作「アクセントコア」が必要となる。
アペンド版の価格は1,980円(税込2,079円)と
「ひぐらしのなく頃に カケラ遊び」などと比較すれば割安で
「お詫びの気持ちを込めた価格設定にしました」とのこと。
ただし、アペンドは赤字覚悟の価格設定のため
あまり多くは作らないようで、「ひぐらし」同様、
あくまでも通常版がメインという位置付けらしい。

ジジィゲーマーな私なので、PSP「海腹川背 Portable」は
単独の紹介記事を用意する気マンマンだったのだが、触ってみてすぐに止めた。
気になる箇所をいくつか挙げ、発売までには修正して欲しいと伝えた私の願いは
現在の「逆・お祭り状態」を見るに、残念ながら叶えられなかったようだ。
無名のソフトが3作合計で20万本以上も売れたのは何故なのか。
PS版が未だに高値で取り引きされている理由は、単に生産数が少ないからだけではあるまい。
ネットでの人気に目を付けて復活を企画したのであれば
PS版「セカンドエディション」の発売から7年が経過した現在も復活を望んでいた
ファンの愛情の深さ(=こだわりの強さ)に対して、
最大限の注意を払う必要があったのではないか。

開発元のロケットスタジオは、
Xbox360版「カルドセプトサーガ」で深刻なバグを出し
(私を含む)古くからのセプターから総スカンを喰らったメーカーである。
熱狂的なファンを持つシリーズのリメイクを請け負うことが
どれほどリスクの高いことなのか、今一度考えてみては如何か。
傑作の復刻は「完璧で当たり前」なのだ。

余談だが、サイドバーにも掲載している
PSP「いくぜっ! 源さん 夕焼け大工物語」は、
アクションゲームの主人公であった頃の源さんファンも納得の良質なアクション。
時間があれば紹介予定。