文字通り”DX”な続編。DS「大合奏!バンドブラザーズDX」 | 忍之閻魔帳

忍之閻魔帳

ゲームと映画が好きなジジィの雑記帳(不定期)

大合奏!バンドブラザーズDX
■DS:「大合奏!バンドブラザーズDX」

・最大8人まで参加可能なセッションプレイ
・タッチペンを使った直感的な操作
・パートごとの演奏が楽しめる

新規タイトルながら18万本を販売した
前作「大合奏!バンドブラザーズ」のウリはこんなところであろうか。
3年半ぶりの新作となる「DX」は、前作のウリはそのまま残し、
前作が抱えていたメジャー感、敷居の低さ、遊び心といった部分を増強し、
総合的なパワーアップを施した理想的な続編となっている。

▼演奏部分

基本的には前作と同じ。
使用可能な音源はギター、ドラム、ピアノ、ファミコン音源などを含む50種類以上。
最大8人までのセッションプレイももちろん引き継がれている。
初期収録曲は「世界にひとつだけの花」「粉雪」「涙そうそう」
「トルコ行進曲」「エリーゼのために」など、J-POからクラシックまで30曲以上。

▼作曲部分

ここも基本的には同じ。
ハナウタ作曲や本格的な譜面作りなどが用意されている。
ワイヤレス通信を使った交換はもちろん、
Wi-Fi経由で自作の曲を投稿することも可能。
適当に書き込んだ譜面でも、「ボサノバ風」「ジャズ風」などの
サポート機能を使えば不思議とそれなりの曲になってしまうのは楽しい。

▼歌う

ハナウタ作曲を発展させたような
「歌声タイプ診断」「歌トレーニング」モードが搭載。
曲に合わせて流れる歌詞を見ながらDSのマイクに向かって歌うのだが
さすがにこれを某所でやる勇気は持てなかった。

▼テレビで合奏

大合奏!バンドブラザーズDX
■DS:「大合奏!バンドブラザーズDX」

本作の目玉機能のひとつ。
Wiiと連動した機能で、Wiiのショッピングチャンネルから
「大合奏!バンドブラザーズDX スピーカーチャンネル」をダウンロードすれば、
テレビの大画面を使った、大音量でのセッションプレイが実現する。
DS単体では最大ボリュームやスピーカーに限界があったため、
これはかなり嬉しい方も多いのではないか。

▼追加楽曲について

本作のもうひとつの目玉がこちら。
ソフトに収録されている初期ラインナップ30曲以上に加え、
ニンテンドーWi-FiコネクションやDSステーションから
追加楽曲をダウンロードすることが可能になっている。
もちろん無料。

用意されるのは、「J-POP」「アニメ・特撮」「クラシック」
「洋楽」「バラエティ」の5ジャンル、200曲以上。
(「三日月」「リルラリルハ」「エキセントリック少年ボウイのテーマ」など)
この中から、好きな楽曲を最大100曲までダウンロードすることが出来る。
ただし、一度ダウンロードした楽曲を削除することは不可能となっているので、
中古を購入するのはかなりのギャンブリングになる。
前の所有者が自分に興味の無いジャンル、例えばアニメやクラシックのみで
100曲一杯までダウンロードしていた場合、もう1曲も好みの楽曲を追加出来ないのだ。

前作の追加カートリッジは有料(2800円)だったので、
無料で100曲が追加出来るだけでもコストパフォーマンスは充分高いが
200曲分をどうしても遊びたいという強者はソフトが2本必要ということになる。


■DS:「大合奏!バンドブラザーズ」
■DS:「燃えろ!熱血リズム魂 押忍! 闘え!応援団2」
■DS:「めっちゃ!太鼓の達人DS 7つの島の大冒険」

「太鼓の達人DS」が40万本突破の大ヒットを飛ばしたものの、
前作が18万本、「燃えろ!熱血リズム魂」も22万と
DSで発売された音ゲーの平均的な水準は20万本前後。
間口の広さという意味ではまだまだ「太鼓の達人」には及ばないが、
この出来ならば前作超えは狙えると思う。

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
  タイトル:大合奏!バンドブラザーズDX
  メーカー:任天堂
   発売日:2008年6月26日
    価格:4,800円(税込み)
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★