2作目で芽が出た、DS「ドンキーコング ジャングルクライマー」 | 忍之閻魔帳

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■DS:「ドンキーコング ジャングルクライマー」

今回紹介する「ドンキーコング ジャングルクライマー」は
2005年5月に発売になったGBA「ぶらぶらドンキー」の続編である。
2005年5月と言えば、4月に「nintendogs」、5月に「脳トレ」と
話題作が立て続けに投入され、DSが大ブレイクの兆しを見せ始めた
まさにその瞬間であることから、この時期にリリースされた
GBA用ソフトはいずれも存在感が薄くなってしまった。
そういった経緯もあり、「ぶらぶらドンキー」の累計販売本数は約6万本。
人気キャラクターを起用した任天堂発のアクションとしては
不発と言って良い成績に終わっている。

今回の「ジャングルクライマー」について、発売元である任天堂自ら

「Lボタンで左手、Rボタンで右手を操作。
 ドンキーコングの新しいアクションゲーム」

と謳っているのは、認知度の低い「ぶらぶらドンキー」の
続編として発売するより、いっそDS発の新作として
仕切り直したいという気持ちもあるのだろう。

「ぶらぶらドンキー」のシステムを大雑把に説明すると、
2本のジョイスティックのかわりにLRボタンを使って
縦にも横にも移動可能な「クレイジークライマー」である。
ドンキーらしい仕掛けもほどほどにはあるのだが、
十字キーのかわりにLRボタンを移動手段に採用したことが
ゲーム性を高めるまでには至っておらず、「ヨッシーの万有引力」と同じ、
一風変わった操作方法でアクションゲームとしての凡庸さを
誤摩化したような印象を受ける作品であった。

しかし、本作は「ぶらぶらドンキー」に比べて
あらゆる部分が大幅にパワーアップされている。
GBAであることを踏まえても見劣りのしたグラフィックは
「スーパードンキーコング」クラスまで引き上げられ、
DSの2画面を活かしたステージ構成や
前作はなかなか得られなかったスピード感もそこそこついた。
前作の不満点をひとつずつ丁寧に潰していったのが良く分かる。

正直な話、前作をプレイした時は「これは続編はないな」と思っていた。
「ぶらぶらドンキー」という種から芽は出ないと思っていたのだ。
そんな私の予感は嬉しい方に裏切られ、辛抱強く水をやり続けた
パオンの努力が実り、2作目にして見事に芽が出た。
最初からこのレベルで出せ、という気持ちもないではないが
一風変わった操作方法のアクションがお好きな方ならそこそこお勧めだ。


■GBA:「ぶらぶらドンキー」

GBAでリリースされた前作。
マーケットプレイスで絶賛投げ売り中。
店頭でも1000円前後で見つかるのではないか。


■Wii:「ドンキーコング たるジェットレース」

個人的には納得のいかない「ドンキー」タイトル。
嗚呼、タルコンガ。

【紹介記事】タルコンを切り捨てたメリットなし…Wii「ドンキーコング たるジェットレース」

*当BLOGでの新作紹介は、
 1:あくまでも開発途中のROMを使ってのプレイであること。
 2:数分のプレイによる第一印象に過ぎないこと。
 3:発売までに内容変更の可能性もあること。
 を予めお断りしておく。
 簡単に言えば、「あまりあてにしないでくれ」ということだ。


★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
  タイトル:ドンキーコング ジャングルクライマー
  メーカー:任天堂
   発売日:2007年8月9日
    価格:4800円(税込み)
 公式サイト:http://www.nintendo.co.jp/ds/abuj/index.html
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