DS「高速カードバトル カードヒーロー」PART1:7年越しの想い | 忍之閻魔帳

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ゲームと映画が好きなジジィの雑記帳(不定期)


■DS:「高速カードバトル カードヒーロー」


■GB:「トレード&バトル カードヒーロー」
【紹介記事】ゲームボーイ:『カードヒーロー』

年末商戦もひと区切りし、春商戦までにはまだ少し間のある
2000年2月21日、「カードヒーロー」は発売された。
「ポケモン」で通信・交換・対戦の楽しさを知ったユーザーに、
当時はまだ一部マニア向けの娯楽であったカードゲームの楽しさを
知ってもらおうという壮大な計画(だと勝手に思っている)のもと送り出された
「カードヒーロー」は、カードゲームに全く触れたことのない初心者(知人)や
実際のカードゲームでブイブイ言わせていた大人(知人)を
次々と寝不足に追い込む麻薬的な魅力を持った作品であった。
私も一時、寝ても覚めても「カードヒーロー」をプレイし、
会う人会う人と「カードヒーロー」で対戦していた。
「カードヒーローする?」が合い言葉にすらなっていた。
それほど爆発的に流行っていたのである。

一部で。

「カードヒーロー」は、基本的なルールを覚える段階で
初心者が脱落しないよう、チュートリアルに相当力を入れていた。
「初心者にも分かり易い」と謳ったガイドブックの1ページ目から
もう分からない単語が出て来るような下手な真似はせず、
物語の舞台や登場人物の紹介をかねた序盤のイベントを眺めているうちに、
自然とルールも把握出来るよう作られていた。
当たり前のようでいて、これが出来ないメーカーが本当に多いのだ。
実際、私が勧めて購入した知り合いは、誰一人脱落することなく
全員が「カードヒーロー」にのめり込んでいった。
それほど絶賛されていたのである。

一部で。


私の好きなカードベスト3


バトルシステムと並ぶ強烈な引きになっていたのが
味わい深いキャラクター達である。
口の悪い「クミちゃん」を筆頭に、
大柄な「ためお」、とは似ても似つかぬ「ためこ」、の祖母である「タメ」、
勝っても負けてもタカビーな「エリカ」、名前すらないがまさしく「おばちゃん」、
ネタの下らなさが愛しく思えてくる「らっきぃズ」などなど、
「カードヒーロー」に登場するキャラクター達は皆個性的であった。
彼等の個性が最も発揮されるのが、テキストではなく
バトルシーンで、というのも素晴らしい。

バトルに使用されるカードのデザインは
クレイアニメの原型のような丸みのあるものが多く、
子供にも覚え易いネーミングも相まって
「ポケモン」とはまた違う広がりを予感させた。
やがてカードゲームが発売され、その年のクリスマスには
ケンタッキーで特製カードがプレゼントされたりもした。
(私ももちろんゲットした)
今の時期にキャンペーンを張るということは、来年は続編に違いない。
となれば、来年の春に発売予定のゲームボーイアドバンス用に違いない。
次世代機で「カードヒーロー」はどのような進化を遂げるのか。
キャラクターは下手にカッコ良くし過ぎないで欲しい。
カード倍増やルールの複雑化はしないで欲しいなどなど、
まだ見ぬ続編に対してああでもない、こうでもないと
それぞれの想いを語り合っていた。

気がつけば7年経っていた。

「カードヒーロー」は、未だに流通在庫が残っている。
ワゴンの常連と化してしまった最大の原因は
「カードヒーロー」の3ヶ月前に発売された「ポケットモンスター 金/銀」であろう。
2種類合計で700万本以上を販売した怪物ソフトに
子供達はまだ夢中だったのだ。
子供向けなデザインで作られているにも関わらず
「ポケモン」より明らかに劣るグラフィック+ノンブランドでは勝負にならない。
こうして、購入者の大半から絶賛され、続編希望の声が多かったにも関わらず
「カードヒーロー」はひっそりと姿を消した。

気がつけば7年経っていた。


■DS:「高速カードバトル カードヒーロー」

時代はGBAからDSへと移り変わり、
手軽にワイヤレス通信やWi-Fi通信が可能になった。
機は熟したのである。
DSで発売の決まった「高速カードバトル カードヒーロー」。
設定が近未来に変わったためか、「ロックマンエグゼ」のような
男児ユーザーにしか訴求しそうにないグラフィックへと
進化してしまったことに若干の不安は残るが、
カードの中にはGB版から引き継がれたものも多そうなので一安心。
スクリーンショットはこちらで8枚ほど見ることが出来る
今はプレイ出来る日を心待ちにしている。
7年かけてフォアグラのように肥大した期待を満たしてくれる
最高の作品に仕上がっていることを願って。

「高速カードバトル カードヒーロー」関連の記事はこちら。

【紹介記事】DS「高速カードバトル カードヒーロー」PART1:7年越しの想い
【紹介記事】DS「高速カードバトル カードヒーロー」PART2:バトル再開
【紹介記事】DS「高速カードバトル カードヒーロー」PART3:応援団募集
【紹介記事】DS「高速カードバトル カードヒーロー」PART4:応援団員名簿(随時更新)

一部のみの盛り上りだったとはいえ、ネット上でならば
もっと多くの「カードヒーロー」ファンを見つけられるはずである。
コメント欄をオープンしてみるので、GB版の想い出やDS版への期待など、
「カードヒーロー」に対するご意見をお寄せいただきたい。

なお、コメント欄は承認制となっているため、
書き込みが反映されるまでに一定の時間がかかること、
内容によっては一部承認されない可能性もあることを予めお断りしておく。
また、アメブロのシステム上問題があるため、携帯経由での書き込みは
内容に関わらず全て未承認とさせていただくこととした。

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
  タイトル:高速カードバトル カードヒーロー
  メーカー:任天堂
   発売日:2007年12月20日
    価格:4,800円(税込み)
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