TGSで気になったソフト その1:DS「犬神家の一族」、他 | 忍之閻魔帳

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ゲームと映画が好きなジジィの雑記帳(不定期)

▼「容疑者Xの献身」2週連続1位獲得。好評の「おくりびと」は3位へ

おくりびと
(C)2008 映画「おくりびと」製作委員会

1位(1):容疑者Xの献身(2週目)
2位(2):劇場版 さらば仮面ライダー電王(2週目)
3位(5):おくりびと(5週目)
4位(4):パコと魔法の絵本(5週目)
5位(3):ウォンテッド(4週目)
6位(6):アイアンマン(3週目)
7位(7):20世紀少年(7週目)
8位(8):イキガミ(3週目)
9位(9):崖の上のポニョ(13週目)
10位(-):ゲットスマート(1週目)

福山雅治主演映画「容疑者Xの献身」がV2を獲得。
公開10日間の累計は18億円で、
これは「20世紀少年」や「ザ・マジックアワー」を上回る高水準。
先日お亡くなりになった峰岸徹も出演している「おくりびと」は、
高い口コミ効果で客足が落ちず、ついに3位まで浮上。
興収も20億円を突破し、平日も高稼働をキープしている。

新垣結衣主演の「フレフレ少女」は案の定ランク外。
タイトルの時点でもう失敗していることに、何故気付かないのか。

★公開中の作品紹介一覧

【紹介記事】101分間の飛び出す絵本。映画「崖の上のポニョ」宮崎駿
【紹介記事】二兎を追う者は一兎をも得ず。映画「スカイ・クロラ」押井守
【紹介記事】見た目はソックリ、中身はハリボテ。映画「20世紀少年」
【紹介記事】ウォールデン・メディアらしい家族向け冒険映画。「幸せの1ページ」
【紹介記事】大人の本気が子供の無邪気を爆発させる。映画「パコと魔法の絵本」
【紹介記事】エピソードを絞った方が良かったのでは。映画「おろち」
【紹介記事】次世代一歩手前の演出と、旧世代の骨組み。映画「ウォンテッド」
【紹介記事】一人の男の「修復」と「再生」の物語。映画「おくりびと」
【紹介記事】クセのある原作から一般向けの人間ドラマに。映画「イキガミ」
【紹介記事】「ダークナイト」と双璧を成すアメコミ映画の代表格。映画「アイアンマン」
【紹介記事】上質のハーレクインロマンス。映画「最後の初恋」
【紹介記事】火花散らない対決と、役者・福山雅治の限界。映画「容疑者Xの献身」
【紹介記事】柔らかなタッチの裏に隠されたホロ苦さ。映画「グーグーだって猫である」
【紹介記事】黒沢清監督の新境地。映画「トウキョウソナタ」

▼黒沢清監督の新境地。映画「トウキョウソナタ」

トウキョウソナタ
(c) 2008 Fortissimo Films/「TOKYO SONATA」製作委員会

「ドッペルゲンガー」「LOFT」「叫」と、ここ数年は新作を発表するごとに
ファンを篩に掛けてきたかのようにも感じられる黒沢清監督の最新作。
今回のテーマは、監督自身も「敢えて避けてきた」とコメントしている「家族」。



東京で暮らす平凡な一家、佐々木家。
会社勤めの父、専業主婦の母、大学生の長男と、小学生の次男。
全てが平均的で、一見すると何の不自由もない家族に見える佐々木家の面々は
皆それぞれに家の外で問題を抱えていた。
父はある日突然リストラされ、長男はアメリカの軍隊に入ると宣言、
次男は学校で教師から冷たくあしらわれていた。
佐々木家の母・恵(小泉今日子)は、不審な行動をとる夫と、
父との関係が冷えきった息子達から成る不安定な家庭を守るため
常に母親としてそこに居た。


黒沢監督の撮るからにはただのホームドラマになるはずもなく、
私が今年No.1の邦画だと思っている「歩いても 歩いても」とはまた違った、
リアルな日本の家庭が描かれている。

外へ外へと向かう長男と、内へ内へと向かう母親。
私物と共にプライドをゴミ箱に放り捨て、ジタバタと足掻く父親は、
葬送の列に加わって消えていく友人を、ただ見送るしか出来ずにさらに焦る。
次男は、逃避のために選んだピアノ教室で思わぬ才能を発掘される。
外へと向かった長男は、さらにその先へと手を伸ばし、
家庭を守り続けた母親は、自分の人生がリセット出来るかを試みる。
遺失物預かり用のポストに「ある物」を投げ込んだことで、
放り捨てたプライドは父の手元へと戻り、母親は新たな決意をする。
次男が奏でる「月の光」は、闇夜を抜け出した家族の再生を告げる「朝の光」なのだ。

役所広司が登場してからのイベントが世界観を壊しているような気もするが、
黒沢監督らしいと安堵出来る部分でもあり、ここは素直に受け止めたい。
小泉今日子、香川照之の芝居はどちらも絶品で、
長男役の小柳友と次男役の井之脇海もまた素晴らしい。
黒沢作品が苦手だった方にもお勧めできる作品なので、
是非多くの方にご覧いただきたい。

▼TGSで気になったソフト その1:DS「犬神家の一族」

犬神家の一族
■DS:「犬神家の一族」

●横溝正史氏の小説「犬神家の一族」が初のゲーム化!

フロム・ソフトウェアから発売されるDSタイトルは
横溝正史作品の中でも特に人気の高い「犬神家の一族」と「八つ墓村」。
今回は第1弾となる「犬神家の一族」が出展されていた。

大まかな印象としては、テクモの「西村」シリーズに近いものの、
より推理力を必要とされる、やや硬派なアドベンチャーといったところ。
グラフィックは墨絵のような雰囲気で統一されており
原作や映画とはまた違う昭和感を上手く醸し出している。
(血など一部の演出では赤も使用されるとのこと)
会話の中で得たキーワードをタッチペンで相手にぶつけることで
さらに話が展開するのだが、一度投げたキーワードは無くなってしまうため
投げるタイミングを慎重に選ぶ必要がある。
また、「推理」コマンドでは金田一の頭をタッチペンでボリボリと掻くことが出来る。
掻けば掻くほどフケが飛び、やがて何かを閃くという仕掛け。
「神宮寺」シリーズで言うところの煙草のようなものか。
新聞には、ヒントとなる情報が掲載されている他にも
クロスワードパズルが載っており、息抜きとしてプレイすることも出来る。
この辺は「西村」の「West Village」を意識したのかも知れない。

目新しさは薄いものの、テキストアドベンチャーとしては安定感のある作り。
「西村」シリーズは3990円でシリーズ化しているので、
出来れば同じ価格帯で出して欲しかった。(本作の価格は5040円)
メイン・テーマに大野雄二を使用してくれれば
それだけで買いなのだが、今回は周囲の音が半端なく大きかったので未確認。

2009年1月発売予定。

▼PS3・Xbox360「レースドライバーグリッド」の発売日が決定

■Xbox360:「レースドライバーグリッド」
■PS3:「レースドライバーグリッド」

2009年1月15日発売。
初回限定生産版には8台の新車種やオンラインイベントなど
有料のダウンロードコンテンツが無料になる
キャンペーンコードが同梱される。
初回版と通常版の2種類でのリリースではなく、
初回版の予約が埋まり次第、通常版に切り替わる予定。

▼新規読者紹介と、読者記事紹介

まずは、いつも読ませていただいているお二方から。

【読者記事】第12話『MGS4がマルチに?』(かみけもチャンネル)
【読者記事】PSP-23 (にーさん) は、本日で2周年!(PSP-23) 祝。

読者登録していただいた方の中から、個人的にツボにハマった方や
アニメ・ゲーム・映画に関する記事を書いておられる方のブログを紹介するコーナー。
今回は新たに5件追加させていただいた。今後ともよろしく。

【新規読者】日々だらくだるく
【新規読者】カズの熱血!漫画道。
【新規読者】「FINAL FANTASY」マニアのブログ
【新規読者】七海の並々な日常
【新規読者】Psp like Craftsman




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