ロブ・ゾンビのホラー愛が炸裂した傑作リメイク。映画「ハロウィン」 | 忍之閻魔帳

忍之閻魔帳

ゲームと映画が好きなジジィの雑記帳(不定期)

▼Wii「フラジール さよなら月の廃墟」の発売日が1月22日に決定

■Wii「フラジール さよなら月の廃墟」

Wiiユーザー期待のオリジナル新作「フラジール」の発売日が2009年1月22日に決定。
Amazonでの予約はまだ解禁になっていないが、
発売日発表と前後して開始されることも多いのでファンの方はチェックを。

▼「ホームレス中学生」他、新作4本がランクイン

容疑者Xの献身
(c)2008 フジテレビジョン/アミューズ/S・D・P/FNS27社

1位(1):容疑者Xの献身(4週目)
2位(-):イーグルアイ(2週目)
3位(-):ホームレス中学生(1週目)
4位(-):釣りバカ日誌19 ようこそ!鈴木建設御一行様(1週目)
5位(3):P.S.アイラブユー(2週目)
6位(-):ICHI(1週目)
7位(-):センター・オブ・ジ・アース(1週目)
8位(5):劇場版 さらば仮面ライダー電王(4週目)
9位(4):おくりびと(7週目)
10位(6):パコと魔法の絵本(7週目)

「容疑者Xの献身」が4週連続で首位をキープ。
累計興収も30億円を突破してさらに高みを目指す。
3位にはWaTの小池徹平主演「ホームレス中学生」がランクイン。
全国309スクリーンを使用しての初動1.1億は微妙なところか。
私のお勧めである「ブーリン家の姉妹」は惜しくも11位。
新作勢に押され「ウォンテッド」「崖の上のポニョ」などが圏外へ。

★公開中の作品紹介一覧

【紹介記事】101分間の飛び出す絵本。映画「崖の上のポニョ」宮崎駿
【紹介記事】見た目はソックリ、中身はハリボテ。映画「20世紀少年」
【紹介記事】ウォールデン・メディアらしい家族向け冒険映画。「幸せの1ページ」
【紹介記事】大人の本気が子供の無邪気を爆発させる。映画「パコと魔法の絵本」
【紹介記事】エピソードを絞った方が良かったのでは。映画「おろち」
【紹介記事】次世代一歩手前の演出と、旧世代の骨組み。映画「ウォンテッド」
【紹介記事】一人の男の「修復」と「再生」の物語。映画「おくりびと」
【紹介記事】クセのある原作から一般向けの人間ドラマに。映画「イキガミ」
【紹介記事】「ダークナイト」と双璧を成すアメコミ映画の代表格。映画「アイアンマン」
【紹介記事】上質のハーレクインロマンス。映画「最後の初恋」
【紹介記事】火花散らない対決と、役者・福山雅治の限界。映画「容疑者Xの献身」
【紹介記事】柔らかなタッチの裏に隠されたホロ苦さ。映画「グーグーだって猫である」
【紹介記事】黒沢清監督の新境地。映画「トウキョウソナタ」
【紹介記事】SFとしては既に古典の部類。映画「イーグル・アイ」
【紹介記事】それが「妹」だったから。映画「ブーリン家の姉妹」
【紹介記事】ロブ・ゾンビのホラー愛が炸裂した傑作リメイク。映画「ハロウィン」

▼ロブ・ゾンビのホラー愛が炸裂した傑作リメイク。映画「ハロウィン」


(c)2007 The Weinstein Company,LLC.All rights reserved.

1978年10月25日公開の元祖からちょうど30年が経った
2008年10月25日に公開されたクラシック・ホラーのリメイク。
監督は「マーダー・ライド・ショー」で監督デビューを果たし
「グラインドハウス」などにも参加しているロブ・ゾンビ。
ホラー好きで知られるゾンビの原作、ホラー映画に対する愛情がしっかり伝わる、
上質なリメイクに仕上がっている。

優しく接してくれる母親以外には家の外にも中にも味方のいない
孤独な少年マイケルは、ネズミやネコといった小動物を虐待することで
日々の憂さを晴らしていた。
そして、10月31日のハロウィンの夜。マイケルの中で何かが目覚める。
母親が仕事に出掛けた隙を狙い、生まれたばかりの妹を除いた
家族全員を惨殺したマイケルは精神病院へ収容。
精神科医などが治療を試みるも効果はなく、やがて17年が過ぎた。
その年の10月31日、警備員を襲ったマイケルは病院を脱走、
生まれ育ったハドンフィールドへと向かう。
果たして彼の目的は・・・。


1978年度版の「ハロウィン」は、「悪魔のいけにえ」や「13日の金曜日」といった
いわゆるスラッシャームービーの先駆けではあるものの、
後続の作品群とは少々性質の異なる作品であった。
予算の関係もあったのだとは思うが、見た目の恐怖ではなく、
心理に訴えかける恐怖を追求した演出は、
現在のホラー映画にも多大な影響を与え続けている。

ロブ・ゾンビは、まずこの静かな恐怖にメスを入れた。
ハロウィンマスクの怪物マイケルを前面に押し出し、スピード感と残虐性を増幅。
同時に、少年期のマイケルの描写にもかなりの時間を割き、
彼が何故、心を持たない怪物となったのかを克明に描いている。
続編製作をする気がないのか、「2」で初めて明らかにされる
ある関係にも触れており、「ハロウィン1&2」のリメイクといった印象。
1978年度版から受け継がれたメインテーマや
エンドロールで使用される「ミスター・サンドマン」など
原作ファンなら思わずニヤリとする演出も。

惜しいのは、少年期のマイケルがあまりにもインパクトが強過ぎて
成長してからのマイケルがさほど怖くないこと。
少年期を演じたデーグ・フェアの演技力は、
彼の行く末を案じてしまうほど恐ろしい。

全体的には、古き良きホラーを現代風にアレンジした傑作と言って良いと思う。
「テキサス・チェーンソー」あたりがお好きならかなりお勧め。

一点だけネタバレ突っ込み。
以下は要反転。

例え相手が少年であったとしても、
残虐な犯罪を犯した患者と個室で対面するなら、
武器になるようなものは全て排除しておくのが基本。
ペンを持参してカウンセリングする間抜けな精神科医がいるとは思えない。
食事の時にフォークを持たせるなども、もってのほかだと思うのだが。
あの状況は自業自得だ。


以上、ネタバレ終了。


■DVD:「マーダー・ライド・ショー SPECIAL EDITION」
■DVD:「マーダー・ライド・ショー2 デビルズ・リジェクト」

▼TGSで気になったソフト その4:DS「ファンタシースターZERO」

【紹介記事】TGSで気になったソフト その3:PSP「己の信ずる道を征け」

まずは前回の補足を。
先日紹介したPSP「己の信ずる道を征け」なのだが
記事をアップした後、コメント欄にてWebフラッシュゲームの
「Cursor 10」というソフトが元ネタではないかとの指摘をいただいた。
私はフラッシュに関してはまるで無頓着なので全く知らなかった。
確かにシステムは似ている。というか、ほぼそのままであった。
ここを元にして和風テイストを肉付けしていったのかも知れない。情報感謝。


■DS:「ファンタシースター ZERO」

時期的にもハード的にも
PSPの「モンスターハンター・ポータブル」シリーズと比較する方が
多いかも知れないが、グラフィックやBGMで比較されると勝負にならない。
PSP「ファンタシースターポータブル」と比較しても辛い。
DSであることを考えれば充分健闘しているのだが、
骨の髄まで「モンハン」をしゃぶり尽くしているような方にはやはり厳しいと思う。

しかし、DS版の持つ連帯感やピクトチャットを使ってのやり取りは
初めてDC版「PSO」に触れた時のような懐かしさがあった。
冒険自体はそこそこにして、延々と無駄話に花を咲かせていた。
そんな経験を持つ方ならば、DS版から近いものを感じるはずだ。
システムがシンプルな分、間口も広く
DSに合わせた操作方法(武器の切り替えやアイテム使用)も馴染み易かった。
読み込みなしの快適さも嬉しい。
ただし、ピクトチャットをしつつの戦闘はかなりの修練が必要。

「携帯用機で手軽に楽しめるオンラインRPG」というものに
どれほどの需要があるかは分からないが、DC版をプレイしていた方々が
当時を懐かしむための簡易版としては価格も手頃で良いのではないか。




【新作リスト】2008年10月第5週に発売されるゲームソフト一覧
【新作リスト】DVD&BD 新作発売日一覧(2008年10月~12月)
【新作リスト】任天堂関連商品 新作発売日一覧(2008年10月~12月)
【新作リスト】SCE関連商品 新作発売日一覧(2008年10月~12月)
【新作リスト】MS関連 新作発売日一覧(2008年10月~12月)

●Amazon「アニメフェア2008」開催中
●Amazonバーゲンセール(ゲーム)一覧はこちら
●Amazonバーゲンセール(DVD)一覧はこちら