愛しぬく、という生き方。「世界最速のインディアン」 | 忍之閻魔帳

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■DVD:「世界最速のインディアン ゴッド・オブ・スピード・エディション」

■DVD:「世界最速のインディアン スタンダード・エディション」

2007年もまだ4ヶ月しか済んでいない時点で
断言するのは早計かとも思うのだが、
今年観た映画のベスト3には必ず入るであろう作品なので
DVD発売決定を記念して紹介することとする。

「世界最速のインディアン」は、インディアン・スカウトをこよなく愛し、
63歳にして一念発起、アメリカのボンヌヴィル塩平原(ソルトフラッツ)で
毎年行われているスピードレースへの出場を果たした
実在の人物、バート・マンローを描いた作品である。

監督は「13デイズ」「リクルート」のロジャー・ドナルドソン。
主演は「日の名残り」「白いカラス」「ボビー」などの紳士役から
「羊たちの沈黙」「ハンニバル」「レッド・ドラゴン」の
ハンニバル・レクター役まで幅広くこなく名優アンソニー・ホプキンス。
本作が、ホプキンス卿の新たな魅力を引き出した
晩年の代表作になることはまず間違いあるまい。



■DVD:「紅の豚」


「飛ばない豚は、ただの豚だ」

の名台詞を吐いたのは
「紅の豚」の主人公、ポルコ・ロッソであったが
「世界最速のインディアン」の主人公、バート・マンローも

「夢を追わない奴は野菜と同じだ」

という言葉を劇中で披露している。
ポルコ・ロッソとバート・マンロー。
二人に共通しているのは
「男が痺れる、最高にシブい男」ということだ。

最新技術には目もくれず、傍目には鉄屑にしか映らない
インディアン・スカウトを愛し続け、
「スピード」という名の神に一生を捧げた男の生き様と
そんな彼に差し伸べられた多くの「愛の手」に
心を揺さぶられ続けた2時間であった。

ロジャー・ドナルドソンが今の地位にいて、
アンソニー・ホプキンスが今の年齢でなければ成立しない、
「タイミング」という名の奇跡が生んだ傑作。
年齢性別を問わず広くお勧めで出来るが、
心身ともに疲れ気味の男性諸氏は特に必見。
「ユ●ケル」より「リポ●タン」より「ウ●ンの力」より
1000倍の効果が得られることを保証する。



■DVD:「ストレイト・ストーリー」


バート・マンローが「世界最速」なら
こちらは「世界最低速」のロードムービー。
敬愛するデヴィッド・リンチ作品の中でも特に好きな作品。
病床に倒れた兄に会うため、73歳になる足の悪い弟が
時速8キロのオンボロトラクターに乗って出かけるお話。
こちらもかなりお勧め。

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
  タイトル:世界最速のインディアン
    配給:ソニー・ピクチャーズ
   公開日:2007年2月3日
   発売日:7月27日
    監督:ロジャー・ドナルドソン
    出演:アンソニー・ホプキンス、他
 公式サイト:http://www.sonypictures.jp/movies/theworldsfastestindian/
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

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