■DVD：「明日、君がいない」
先週分で紹介予定だったのだが（25日発売）、
うっかり見落としていたので今週分にて紹介。
昨年劇場で観た作品の中で、もっとも「若さ」と「孤独」を感じた作品。
自らも自殺未遂経験を持つ監督のムラーリ・K・タムリが
友人の自殺をきっかけにして若干19歳で撮った本作には、
若者独特の繊細さや、無気力さや、憤りや、静かな叫びが詰まっている。
単館系を良く観る映画ファンならば、ガス・ヴァン・サント監督の
「エレファント」を手本にしていることは分かると思うのだが、
何の手段も伝も持たない青年が、「想い」だけを頼りに
これだけの作品を作り上げたことは奇跡的と言って良いと思う。
「エレファント」の引力圏から離れた次回作を期待したい。
中学生から高校生あたりの方で、何らかの悩みや
孤独感を抱えている方は、レンタルでも良いので是非。
■DVD：「ゲーム・ジェネレーションX 8ビットの魂」
■DVD：「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!! 唯我独笑伝!傑作トーク集!!」
以前も紹介した「ゲーム・ジェネレーションX 8ビットの魂」と
昨年末の「笑ってはいけない」に続く「ガキ使 トーク集」も今週発売。
▼今週発売のゲーム
■DS：「放課後少年」
■DS：「蟲師 天降る里」
今週のゲーム市場は、2008年に入ってから最初の山場。
各ハードに話題作が揃っているが、情報も出尽くした物が多いので
まだ触れていないものを重点的に紹介していこう。
まずはDS「放課後少年」。
70～80年代に一世を風靡したゲームのリメイクや復刻などで
ヒットが多数生まれているDS市場に狙いをつけたコナミが、
SCEの「ぼくのなつやすみ」シリーズとはまた違った視点で製作した作品。
舞台は昭和48年から52年あたりの日本。
この頃に放送されていたアニメはというと・・・
「バビル2世」「ドラえもん」「新造人間キャシャーン」
「エースをねらえ！」「キューティーハニー」「アルプスの少女ハイジ」
「ゲッターロボ」「魔女っ子メグちゃん」「宇宙戦艦ヤマト」「カリメロ」
「秘密戦隊ゴレンジャー」「フランダースの犬」「まんが日本昔ばなし」
「タイムボカン」「母をたずねて三千里」「キャンディ・キャンディ」
「ドカベン」「ヤッターマン」「あらいぐまラスカル」
あたり。
上記の番組をリアルタイムで見ていた方ならば
「おぉ」と声をあげてしまうこと間違い無しのツボが随所に用意されている。
「宇宙旅行ゲーム」を初めて見た時は、強過ぎても弱過ぎてもミスになってしまう
微妙な力加減までが蘇り、涙腺を直撃されてしまった。
「年下の男の子」（キャンディーズ）や「およげ！タイヤキくん」（子門真人）
「木綿のハンカチーフ」（太田裕美）「ロマンス」（岩崎宏美）といった楽曲を
ゲーム中で聴くことが出来るのもジジィ魂を大きく揺さぶる。
パソコンはもちろん、携帯電話も、ファミコンもまだ無かった時代に
少年だったジジィならばかなりお勧め。
「ぼくのなつやすみ」より時代設定がピンポイントなので、
昭和50年代という時代に思い入れのない方には
至って普通なアドベンチャー＋ミニゲームに映ってしまう可能性も。
「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ！オトナ帝国の逆襲」を劇場で観て
不覚にも涙ポロリしてしまった私は購入予定。
「ITmedia」に掲載されたインタビューが非常に読み応えがあり
ゲームの世界観も良く伝わると思うので、
興味を持った方は読んでみることをお勧めしておこう。
【公式サイト】「放課後少年」
【関連記事】10円が大切だった時代の優しい物語はこうして生まれた（ITmedia）
「蟲師 天降る里」は、新米の蟲師となり、
蟲の採取や治療等を経てレベルを上げて
ギンコと共にオリジナルストーリーを進めて行くアドベンチャー。
原作ではお馴染みの淡幽やたまも登場する。
原作ファンの私ですら、不満点がほとんど見当たらなかった
テレビアニメ版のスタッフが制作に関わっているため
雰囲気の再現は上手いのだが、
肝心のゲーム部分は「作業感」が強いのが気になるところ。
一人前の蟲師になるためには、地味な作業の積み重ねが必要、ということか。
初回特典の巾着はなかなか良い出来。
装着率は30%程度と低めのため、ファンの方はお早めに。
■PS2：「テイルズ オブ デスティニー DC 豪華プレミアムBOX」
■PS2：「涼宮ハルヒの戸惑 完全限定生産 超限定版」
【関連記事】PS2「涼宮ハルヒの戸惑」特典映像は「ハルヒ版アイドルマスター」？
【関連記事】PS2「涼宮ハルヒの戸惑」超限定版の予約が5万本を突破
【関連記事】PS2「テイルズ オブ デスティニー DC プレミアムBOX」は20万本限定生産
予約の入り方が半端ではないのがPS2の2タイトル。
20万本限定生産のはずが、受注がそれほどは集まらず
発売前にAmazonですら在庫切れになってしまった「テイルズ」と
昨年11月の時点で既に予約が5万件を突破している「涼宮ハルヒの戸惑」。
どちらも初動型のタイトルのため、「スマブラ」や「DMC4」を向こうに回して
どこまで健闘するか見物だ。
■Wii：「大乱闘スマッシュブラザーズX」
■Wii/GC：「GC用コントローラ シルバー」
■Wii/GC：「CYBER・振動連射コントローラ」
■Wii：「ファミリースキー」
今週発売のタイトルで当BLOG経由の予約数No.1が「スマブラX」。
思ったより短い周期で追加出荷が行われるようなので
是が非でも発売日に遊びたいという方以外は数日待ってみると良いかも知れない。
流通ではGC用コントローラーの引き合いも多いようで
「スマブラ」に合わせて大量にストックするショップも出始めている。
【紹介記事】ファミリーシリーズ復活第1弾。Wii「ファミリースキー」
【関連記事】Wii「ファミリースキー」にユーミンの生歌収録が決定
「スマブラ」の延期により最も影響を受けているであろうタイトルが
ファミリーシリーズ復活第1弾の「ファミリースキー」。
スキーが好きな方、「Wii Fit」を購入した方ならかなりお勧め。
昨年の時点では、SDメモリには対応していないとのことだったのだが、
最終的にどうなったのかは不明。ミラクル希望。
■PS3：「デビル メイ クライ 4」
■Xbox360：「デビル メイ クライ 4」
体験版を使用した比較検証が盛り上がっている
「デビル メイ クライ 4」も今週発売。
ついさっき、ようやく10分でベリアルまで到達した（ただし倒せず）。
一応360版も遊んでみたのだが、各ハードごとの違いは、私のような素人には
あってないようなレベルなので、細かいことを気にしない方ならば
お持ちのハードに合わせてチョイスして問題ないと思う。
「デビル メイ クライ」シリーズの過去実績は
「デビル メイ クライ 1」約66万本
「デビル メイ クライ 2」約45万本
「デビル メイ クライ 3」約29万本
「デビル メイ クライ 3 スペシャルエディション」約6万本
ハーフミリオンを超えたのは「1」のみで、
国内市場だけで言えばそれほどのビッグタイトルではないのだが、
全世界での出荷実績が690万本と海外での人気が高いこともあり、
MSもSCEも本作にかける期待は大きい。
もしかするとカプコンよりも大きいかも知れない。
体験版の評価も高く、まずは30万本超えを目指す。
<■PS3：「魔界戦記ディスガイア3 限定版 魔界主題歌コレクション付き」
■PS3：「アサシン クリード」（Z指定）
PS2の2本ほどではないが、予約を集めているのが「ディスガイア3」。
まだ当分はPS2でいくものと思っていたが、まさかのPS3で登場。
「PS3らしさとは、PS2らしさを失うこととイコールではない」という
日本一ソフトウェアのアプローチが、PS3ユーザーにどう受け入れられるのか。
「魔界戦記ディスガイア 1」約23.5万本（通常版13.5万＋廉価版10万）
「魔界戦記ディスガイア 2」約16.5万本（通常版15万＋廉価版1.5万）
「1」「2」共に通常版の実績が10万本を上回っているということで
本作も目標は10万本。
固定ファンの多いシリーズだけにPS2ならば達成可能とは思うが、
「ディスガイア」ファンの内のどれだけがPS3を持っているかが鍵となりそうだ。
▼今週発売のゲーム関連商品
■CD+DVD：「DS版 ファイナルファンタジーIV OST」
■CD+DVD：「スターオーシャン1 ファーストディパーチャー OST」
<
■Book：「カドゥケウス NEW BLOOD 公式ガイドブック」
■Book：「ファイナルファンタジー 20thアニバーサリー
アルティマニア File1:キャラクター編」
<■Book：「ゴッド・オブ・ウォー2 終焉への序曲 公式ガイドブック」
■Book：「アサシン クリード パーフェクトガイド」
CDはスクウェア・エニックスの2作が発売。
DVD付きの割には安価なので、ファンの方ならばお勧め。
▼PSP「モンハン 2nd G」、第2の「スマブラX」化？
■PSP：「モンスターハンターポータブル 2nd G」
先日もお伝えした通り、「モンスターハンターポータブル 2nd G」の
初回出荷数が大幅に減ることになりそうだ。
配分数は法人によってバラつきがあるものの。
前作とほぼ同等と言われていた数量から一転、
前作より大幅に少なくなっている模様。
あと1ヶ月もすれば、現在の「スマブラX」と似たような状況に
「モンハン 2nd G」が陥っている可能性は高い。
発売までにはまだ2ヶ月ほどあるので、上乗せされる可能性もあるとは思うが、
なるべく早く遊びたいという方は、念のため早めに押さえておくべし。