今週発売の主な新作 | 忍之閻魔帳

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ゲームと映画が好きなジジィの雑記帳(不定期)

▼今週発売のDVD


■DVD:「ボーン・アルティメイタム」
■HD-DVD:「ボーン・アルティメイタム」

今週の新作はマット・デイモンの代表作となった
「ジェイソン・ボーン」シリーズの完結編である
「ボーン・アルティメイタム」から。
綿密な脚本と奇をてらわない力強い演出、
本シリーズでハリウッドを代表するスターの座を獲得した
マット・デイモンの自信にあふれた演技と、
全てがピタリとハマった大安定の娯楽大作。
冒頭からかなり早いテンポでストーリーが展開するので、
前作・前々作を見ていない方は予習してからご覧いただきたい。
HD-DVD版が同時発売されるので、
Xbox360用のプレーヤーを格安で入手した方には最適な1本。


■Xbox360:「Xbox 360 HD DVD プレーヤー」


■BD:「インベージョン」
■DVD:「インベージョン 特別版」

「めぐりあう時間たち」「ドッグヴィル」のニコール・キッドマンと
「007 カジノ・ロワイヤル」のダニエル・クレイグ共演のサスペンス。
監督は「es エス」「ヒトラー 最期の12日間」のオリヴァー・ヒルシュビーゲル。

原因不明の事故を発端とした伝染病の拡大という
ホラーテイストのサスペンスでは定番の題材。
人物描写や物語に粗も多く、全体的にチープな印象は拭えないが、
そこはニコールとダニエルの顔合わせでカバー。
もっと真面目にSFに取り組んでいれば大化けした可能性もあるだけに惜しい。
ちなみに、全く同じ組み合わせ(ニコール×ダニエル)が、
1日より全国一斉公開された「ライラの冒険」にも出演している。


■BD:「ブレイブ ワン」
■DVD:「ブレイブ ワン 特別版」

「パニック・ルーム」「フライト・プラン」と、
このところ作品に恵まれていなかった
ジョディ・フォスター主演の社会派サスペンス。
監督は「クライング・ゲーム」「ことの終わり」のニール・ジョーダン。

ある日、ニューヨークでFM番組のパーソナリティをしている
エリカ(ジョディ)が公園で暴漢に襲われた。
何とか一命は取り留めたものの、エリカを守ろうとした婚約者は殺されてしまう。
最愛の恋人を失い絶望するエリカだったが、
通り魔事件に対する捜査は遅々として進まない。
警察など信用ならない、自分の身を守るのは自分だけだと
密かに銃を手に入れた彼女に前でコンビニ強盗が発生。
彼女は咄嗟に引き金に手をかけ、やがて・・・


上で紹介した「インベージョン」と同じく、
こちらも脚本の詰めが甘い(特にラスト)ものの、
銃社会であるアメリカの問題点を押さえた、そつのない作り。
鉄の女を演じることが多いジョディ・フォスターだが
本作では恋人を亡くした女性の喪失感を上手く演じている。
ご都合主義的なラストに目をつぶることが出来るならばお勧め。


■DVD:「ウェイトレス おいしい人生のつくりかた」

インディペンデント界で活躍していたエイドリアン・シェリーが
妊娠中に書き上げた脚本を自ら映画化したドラマ。
アメリカの小さな田舎町のダイナーを舞台にしたウエイトレス3人の物語。
「マイ・ビッグ・ファット・ウエディング」や
「リトル・ミス・サンシャイン」のような、
どこにでもありそうで、実はなかなかない小粒な良作。

ちなみに、エイドリアン・シェリーは2006年11月に
不幸な事件に巻き込まれて他界しており、
本作が彼女の遺した最後の作品となってしまった。


■DVD:「トワイライトゾーン 超次元の体験」

【関連記事】「トワイライトゾーン 超次元の体験」他、DVD新作情報

最後は以前にも紹介した「トワイライトゾーン」。

▼DS「ルミナスアーク2 ウィル」予約開始


■DS:「ルミナスアーク2 ウィル Limited Arcs付き」

DSオリジナル新作ながら、前作が累計10万本に迫る出荷実績を記録した
「ルミナスアーク」の続編である「ルミナスアーク2」の予約が開始された。
前作購入者から指摘された不満点をひとつずつ検証・修正していったとのこと。
予約特典は設定資料集+サウンドトラックCD。
装着率は50%で、上限5万セット。
(初回受注が10万本を超えても5万セットまでしか作らない、という意味)
昨秋より開発ブログもスタートしているので、
そちらで進行具合を見守りつつ、発売を待ちたい。

●Luminous Arc2 開発ブログ

▼今週発売のゲーム


■PS3:「ギターヒーロー3 レジェンド オブ ロック」
■PS2:「ギターヒーロー3 レジェンド オブ ロック」
■Wii:「ギターヒーロー3 レジェンド オブ ロック」(5月発売

【紹介記事】ギターゲーの黒船日本初上陸。
PS3・PS2・Wii「ギターヒーロー3 レジェンド オブ ロック」


一般的にはPS3「龍が如く 見参!」がメイン商材となるであろう
今週発売のゲームだが、当BLOGのイチ押しはこちら。

全世界でシリーズ累計1000万本以上、
「3」だけでも既に500万本を販売しているという怪物ソフトがついに日本初登場。
とにかく、収録曲の豪華さと多さが最大のウリ。
過去記事でも触れたように、前作・前々作を販売していないため
日本市場向けの配分は少なめなのだそうで、PS3版は既にAmazonでも在庫切れ。
現在はPS2版のみ予約受付中。

Wii版も5月1日でほぼ確定した模様。
PS3版・PS2版よりも若干安めで発売されるらしいが、
詳しい情報は正式リリース(10日頃)までお待ちを。


■PS3:「龍が如く 見参!」

【関連記事】PS3「龍が如く 見参!」の体験版が今月中旬より配信開始

セガが渾身の力を込めて放つPS3用新作は、
PS2で発売された前2作だけで150万本以上を販売した
「龍が如く」シリーズの最新作「龍が如く 見参!」。
ワールドマーケットを意識してか、
これまでの現代劇からガラリと舞台を替えて登場。

「みんなのGOLF5」(約37万本)「真・三國無双5」(約35万本)を上回る
PS3用ソフト歴代1位の売り上げを目標として掲げているが
予約が思ったほど上がっていないのが気になるところ。
PS3の新色「サテン・シルバー」とのセットや、攻略本、サントラCDも同時発売。


■PS3:「PLAYSTATION 3 40GB サテン・シルバー」
■PS3:「ワイヤレスコントローラ DUALSHOCK3 サテン・シルバー」

「龍が如く 見参!」に合わせ、新色のシルバーをここで投入。
PS2本体でもシルバーは人気が高く、

SCPH-77000:30%
SCPH-79000:37%
SCPH-90000:35%

と、ハード売り上げの3割以上をシルバーが占めている。
SCEによると、シルバー投入のプラス効果で昨対比270%、
3月中に17万台を販売したいとのこと。
今月19日には、PS3で初の廉価版である
「PLAYSTATION3 the Best」シリーズも発売。
購入者を対象としたキャンペーンも開催予定となっている。

後継機である「DUAL SHOCK3」も発売されている中、
本体に同梱されるコントローラーが未だに「SIXAXIS」である点は残念。


■PS2:「奈落の城 一柳和、2度目の受難」
■PS2:「雨格子の館 一柳和、最初の受難 The Best Price」

【関連記事】フォグ×日本一ソフトウェアからの挑戦状。PS2「雨格子の館」

PS2には、私もプレイしたPS2「雨格子の館」の続編である「奈落の城」が登場。
前作に引き続き、フォグと日本一ソフトウェアのタッグによる作品。
続編が発売されるとは思ってもみなかったので嬉しい誤算。
同梱されるサウンドトラックCDは永久仕様のため、さほど急いで購入する必要はないが
前作を気に入ったファンならば決して裏切られない、安定した仕上がり。
前作の廉価版も同時発売され、こちらには「奈落の城」の体験版が同梱される。


■PSP:「廉価版・DQ&FF in いただきストリート ポータブル」
■PSP:「廉価版・ヴァルキリープロファイル レナス」

PSPはスクウェア・エニックスの廉価版2本が発売。


■Wii:「メトロイドプライム3 コラプション」
■Wii:「みんなの常識力テレビ」

今週のWiiは、ライト向けに「常識力テレビ」「ファミリージョッキー」、
コアゲーマー向けに「メトロイド」というラインナップ。

Wiiで発売されている同系統のタイトルでは、「レッドスティール」が約4万本、
「バイオハザード4 Wiiエディション」が約10万本を販売。
「メトロイドプライム」シリーズでは、
DS「メトロイドプライム ハンターズ」が約9万本を販売している。

SFC版の頃までは「ゼルダ」以上のフェイバリットシリーズだったのだが
「プライム」シリーズになってからはすっかりご無沙汰している。
DSあたりで2Dの新作を出してくれんか。

「常識力テレビ」は、「やわらかあたま塾」に続くDS用ソフトの進化版。
「やわらかあたま塾」がパーティゲーム的な方向にバージョンアップしていたのに対し
こちらは「視聴者参加型のクイズ番組」といった雰囲気。
ファミリー層を意識したクイズやWi-Fi通信を使った時事問題のダウンロードなど
DS版から進化した部分は多いが、DS版が持っていた
マメ知識本的な楽しみ方は希薄になってしまった気も。
プラスマイナスでトントンといったところか。

「ファミリージョッキー」は「ファミリー」シリーズ第2弾。
PCE版以来の「ジョッキー」復活に期待は膨らみまくっていたのだが
残念ながらゲーム内容は全くの別物。
数回も遊べば手が疲れてくるようなリモコン振り回しゲームで、
これなら「ファミリートレーナー」の1種目で良かったのではと思ってしまった。
その代わり、5月29日発売の「ファミリートレーナー」はかなり良い出来。
体感アトラクションがそのまま家庭に来たような楽しさがある。
ここは素直に「ファミリートレーナー」まで待つが吉。


■DS:「花と太陽と雨と 終わらない楽園」

DSは1本。
グラスホッパー制作のPS2用アドベンチャーの移植作。
PS2版は通常版・廉価版合わせて約1.5万本を販売している。
私は既にPS2版をプレイ済み(+未だに手放さず)なので今回は見送る予定。
「シルバー事件」の続編だという噂だけは聞いていたが未プレイだったという方や
大人向けのアドベンチャーゲームをお探しの方なら。
「西村京太郎サスペンス」のように気楽に読み進める感覚ではなく
謎解きはそれなりに難易度が高いので要覚悟。