今週発売の主な新作 | 忍之閻魔帳

忍之閻魔帳

ゲームと映画が好きなジジィの雑記帳(不定期)

▼今週発売のDVD


■BD:「攻殻機動隊S.A.C. TRILOGY-BOX」
■BD:「時をかける少女」
■BD:「マクロスF(フロンティア) 1」
■BD:「バットマン ゴッサムナイトノーマルDVD版」
■BD:「バットマン ビギンズLimited Edition(2,500個限定生産)」

【紹介記事】アニメ化で人気再燃するも、失われたモノも大きい「時をかける少女」

今週は「ブルーレイ本格始動」かと思うほどBDソフトが大充実。
「時をかける少女」で主人公を演じていた仲里依紗や
千昭役の石田卓也、果穂役の谷村美月などは、単館系中心ではあるものの、
今や次世代の邦画界を担う人気者に成長している。
アニメではないのだが、「バットマン・ビギンズ」も最新作公開に合わせてBD化。


■BD:「機動警察パトレイバー 劇場版」
■BD:「機動警察パトレイバー2 the Movie」
■BD:「劇場版 名探偵ホームズ」
■BD:「じゃりン子チエ 劇場版」

■BD:「WXIII 機動警察パトレイバー」
■BD:「人狼 JIN-ROH」
■BD:「アヴァロン」
■BD:「王立宇宙軍 オネアミスの翼」
■BD:「MEMORIES」
■BD:「スプリガン」
■BD:「メトロポリス」
■BD:「スチームボーイ」

25日には、バンダイビジュアルの過去作品が一斉にBD化されてリリース。
ノーマルDVDとのツインパックでリリースされ、
ファンから非難を浴びていたタイトル群も、BD単品で再発売となる。
コア向けな作品がひしめく中で「じゃりン子チエ」が異彩を放っている。


■DVD:「墓場鬼太郎 第四集 初回限定生産版」
■DVD:「劇場版「空の境界」 痛覚残留 完全生産限定版」
■DVD:「ワンピース THE MOVIE エピソード オブ チョッパー+ 限定版通常版」

ノーマルDVDでは「墓場鬼太郎」がイチ押し。
特に今回の「第四集」は水木テイスト爆発の秀作揃い。
予約数では「空の境界」もかなり好調。


■DVD:「タイムボカンシリーズ「ヤッターマン」DVD-BOX 1」
■DVD:「マッハGOGOGO DVD-BOX」

■DVD:「鉄腕アトム Complete BOX 1BOX 2」
■DVD:「ジャングル大帝 Complete BOX」
■DVD:「リボンの騎士 Complete BOX」
■DVD:「どろろ Complete BOX」
■DVD:「ワンダースリー Complete BOX」
■DVD:「バンパイヤ Complete BOX」
■DVD:「悟空の大冒険 Complete BOX」

その他、ジジィアニメファンに向けた作品も多数リリース。
「ヤッターマン」「マッハGoGoGo」はリメイク版の放送や
ハリウッド版の劇場公開に合わせて旧作をBOX化したもの。
「鉄腕アトム」を含む8作品は、手塚治虫の生誕80周年を記念して、
これまでに虫プロが制作した作品を一斉に値下げしたもの。
長編モノでも全話収録で1万円強(予約価格)はかなりの魅力。
「ジャングル大帝」「リボンの騎士」「どろろ」あたりは欲しい。


■DVD:「フローズン・タイム」

今週発売の洋画で私のお勧めは2作。
まずは「フローズン・タイム」。

ファッション誌などで活躍するフォトグラファーの
ショーン・エリスが2004年に発表した短編を長編映画化したもの。
画家を目指していた青年ベンは、失恋をきっかけに不眠症に陥ってしまう。
眠ろうとする努力を止め、1日が8時間増えたと考えたベンは
深夜にアルバイトを始める。
ある日、睡眠不足も限界に達したベンは、世界中の時間が止まってしまう中で、
自分だけが動くことの出来る不思議な能力を手に入れる。




短編を無理矢理引き延ばした場合、追加されたエピソードが
そのまま贅肉になってしまうことも多いのだが、
本作はファンタジーとしても恋愛映画としてもきちんと成立しており
長編デビューにしては上々の出来。
独特のカット割りや、静止画やスローモーションを多用した演出は
写真家ならではの美しさだが、畑違いの監督にありがちなおしつけがましさはなく、
この辺は「さくらん」の蜷川実花あたりにも見習って欲しいところ。


■DVD:「いつか眠りにつく前に」
■DVD:「マリア・カラス最後の恋 コレクターズBOX」

2本目は「いつか眠りにつく前に」。
今まさに死を迎えようとしているひとりの女性が
看病をしてくれている娘に向かって己の人生を振り返るヒューマンドラマ。
監督は、「マレーナ」「海の上のピアニスト」「アドルフの画集」などで
撮影を担当していたラホス・コルタイ。



年を重ねていくと、多かれ少なかれ、
誰もが「あの時こうしていれば」という想いを抱えて生きている。
悔恨の情を抱えたままで逝くのか、それともけじめをつけるのか、
臨終の際だからこその決断を下した主人公と
彼女を訪ねて来た友人とのほんの短い会話に、この映画の全てが集約されている。
私の大好きなメリル・ストリープが実娘であるメイミー・ガマーと共演している他、
「消えた天使」のクレア・デインズ、「美しい人」のグレン・クローズ、
先日紹介した「つぐない」でも素晴らしい演技を披露していた
大女優ヴァネッサ・レッドグレーヴ、そして彼女が出演している作品なら
まず信用出来ると思っているトニ・コレットと、キャストは文句なし。
若い方にはピンと来ないかも知れない。

「マリア・カラス 最後の恋」は短めに。
ファニー・アルダン主演の「永遠のマリア・カラス」ほどの
凄みはないものの、こちらもかなり楽しめる。
「エディット・ピアフ 愛の讃歌」などがお好みなら。


■BD:「ジャンパー」
■DVD:「ジャンパー 特別編」

【紹介記事】グラビア映画の典型。映画「ジャンパー」

DVD市場としての今週の主役はこちら。
「スターウォーズ」のヘイデン・クリステンセン主演のSF。
「アイ・アム・レジェンド」と同じく、5分で考えたような
破綻しまくりのストーリーを、最新の映像技術で見せてしまおうという
ある意味では非常にハリウッドらしい、力任せな作品。
とはいえ、難しいことを考えたくない時にサラッと見るには最適。
映像こそが全てなので、環境が許すなら是非BDで。


■DVD:「廉価版・世界最速のインディアン」
■DVD:「廉価版・スパイダーマン3 コレクターズ・エディション」

【紹介記事】愛しぬく、という生き方。「世界最速のインディアン」

映画の廉価版はあまり紹介しないのだが、
今週は私のフェイバリット作品である「世界最速のインディアン」が
リリースされるので取り上げてみた。


■DVD:「人のセックスを笑うな」

邦画は1本。
山崎ナオコーラのデビュー作を「犬猫」の井口奈己が映画化。
主演は、現在「四つの嘘」でも主演中の永作博美と、
「デトロイト・メタル・シティ」の松山ケンイチ。
共演は「百万円と苦虫女」の蒼井優と「魔王」の忍成修吾。

ざっくり言ってしまえば、パッとしない美大生(松山)と
年上の女性ならではの魅力を備えた非常勤講師(永作)が恋愛に発展したものの
女性は実は既婚者であり、甘い将来を夢見ていた青年より
ずっとドライに生きていたのであった、という話である。
永作は確かに魅力的、松山や蒼井の美大生というのもリアルで、
独特の空気感に監督の将来性は感じるものの、137分と長過ぎるのが玉に傷。
もう少し編集が上手ければ傑作になり得たかも知れない。


■DVD:「振り返れば奴がいる DVD-BOX」

【紹介記事】三谷幸喜×織田裕二の傑作ドラマ「振り返れば奴がいる」待望のDVD化

三谷幸喜脚本、織田裕二主演の大ヒットドラマがいよいよDVD化。
DVD発売決定時に一度取り上げているので、詳しくはそちらで。


■BD:「NHKクラシカル 小澤征爾 ベルリン・フィル 「悲愴」 2008年ベルリン公演」

高画質ばかりが話題になるBDの高音質を堪能するには最適。
ここ数年は体調不良が伝えられることも多い小澤氏だが、
2008年の公演がこうして無事に発売されることは嬉しい。

▼今週発売のゲーム

DVDの数が予想以上に多かったのでゲームは軽めに。


■DS:「KORG DS-10」(Amazon.co.jp限定販売
■DS:「トワイライトシンドローム 禁じられた都市伝説」

【紹介記事】コルグの銘機をDSで。DS「KORG DS-10」はAmazon限定販売
【関連記事】文字通り”DX”な続編。DS「大合奏!バンドブラザーズDX」
【関連記事】DS「大合奏!バンドブラザーズDX」で1曲作ってみた、の巻

【紹介記事】DSで百花繚乱、2008年夏はホラーゲームが大豊作

DSは2本。
2本とも別記事で紹介済みなので詳しくはそちらで。


■PS3:「SIREN New Translation」
■PS3:「PLAYSTATION Eye」

【関連記事】前作のイメージを払拭出来るか「サイレン2/SIREN2」

ダウンロード版が先行配信されていた
「SIREN New Translation」のパッケージ版が今週発売。
PS2版の「SIREN」は約22万本(廉価版の約7万本含む)を販売。
続編である「SIREN2」では約9万本と半減しているが
実写と見紛うほどのクオリティに進化した本作で
なんとか人気回復を狙いたいところだ。


■PSP:「英雄伝説 空の軌跡 the 3rd」
■PSP:「インフィニットループ 古城が見せた夢」

PSPはコア向けの2作。
予約の段階ではPSPユーザーからの評価が高い「英雄伝説」が
圧倒的にリードしていたのだが、雑誌等の評価が高かったこともあり
「インフィニットループ」も急上昇中。
オリジナル新作ということで受注はかなり苦戦しているらしく
初回投入数はほんの僅か。(既にAmazonでも予約終了)
購入予定の方はご注意を。


■Wii:「ワリオランドシェイク」
■Wii:「実況パワフルプロ野球15」
■Wii:「サムライスピリッツ六番勝負」

Wiiは「ワリオランドシェイク」とマルチタイトル2本。
「ワリオランドシェイク」は、2001年に発売された
GBA版の「ワリオランドアドバンス ヨーキのお宝」以来
7年振りとなる「ワリオランド」シリーズ最新作。
実験的な作品の主演として起用されることも多いワリオだが
久々の正統派2Dアクションでの主演となる。
「メイドイン」シリーズを除くワリオ主演のアクションの実績は

2001年:GBA「ワリオランドアドバンス ヨーキのお宝」約35万本
2004年:GC「ワリオワールド」約15万本
2007年:DS「怪盗ワリオ・ザ・セブン」約32万本

携帯用機で30万規模、据え置きはGC版のみであるが約半分といったところ。
本作の目標も、GC版と同じ15万本に設定されている。

GCから移籍した「スーパーペーパーマリオ」と違い
最初からWiiでプレイすることを想定して作られた
定番の2Dアクションといった印象で、安心して楽しめる。
タイトルにもなっている「シェイク」があくまでも味付けで
ゲームの「肝」になっていない点はご愛嬌か。
弱点と必勝パターンを見つけなければ勝てないボス戦など
昔ながらのアクションゲーマーにウケそうな部分もある。

「パワプロ」「サムスピ」はお持ちのハードで。


■Xbox360:「BULLY」
■Xbox360:「ギターヒーロー3 レジェンド オブ ロック」

【紹介記事】ギターゲーの黒船日本初上陸。「ギターヒーロー3 レジェンド オブ ロック」

延期によって今更感の出てしまった
360版「ギターヒーロー3」がようやく今週発売。
DS版の国内発売も決定した模様。

「BULLY」は、ベセスダ・ソフトワークスの日本市場参入第1弾。
「グランド・セフト・オート」シリーズでお馴染みの
ロックスター・ゲームスが作った学園モノの箱庭アクションで
「ビバリーヒルズヤンキー白書」といった雰囲気。
木の上から同級生をパチンコで狙い撃ちするなど
(良い意味で)アメリカンヤンキーのバカっぽさが良く出ており
個人的には「GTA」よりも好み。
ボリューム、グラフィックの点で劣るPS2版はやや低めの価格設定となっている。


■PS2:「BULLY」
■PS2:「実況パワフルプロ野球15」
■PS2:「サムライスピリッツ六番勝負」

PS2はマルチタイトルが3本。
「パワプロ15」はWii版に比べて価格が1000円高いので要注意。
なお、毎年恒例であった「決定版」は今年は発売されないとのこと。

▼今週発売のゲーム関連商品


■CD:「ペルソナ4 オリジナル・サウンドトラック」
■CD:「海腹川背 サウンドトラック」
■CD:「ドラマCD メタルスレイダーグローリー」

サントラCDとは思えない数の予約をいただいている「ペルソナ4」が今週発売。
「世界樹の迷宮」もそうなのだが、アトラスはサントラ人気が群を抜いている。

●今週発売されるゲームの全タイトル一覧はこちら。