クセの強さこそ最大の魅力。DS「KORG DS-10」 | 忍之閻魔帳

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■DS:「KORG DS-10」(Amazon.co.jp限定販売
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【紹介記事】コルグの銘機をDSで。DS「KORG DS-10」はAmazon限定販売

発売前の紹介はスペックを見て感じたことだけだったので
今回は実際に数日間触ってみた感想を。

まず最初に、「説明書は必読」ということ。
私は基本的に説明書は読まないか、読んでも斜め読みで始めることが多いのだが
「KORG DS-10」はスタートメニューからして文字がかなり小さく、
なおかつほとんどの表記が英語のため、シンセ用語を多少知ってる私でも
一見して分かりづらい。
シンセの知識がある者ならまだしも、
「DS-10でシンセの仕組みを勉強しよう」と思って購入した方は
この段階で返り討ちに遭ってしまう可能性もある。

次に、シーケンサーのトラック数がシンセ2台とリズムマシン1台という構成のため
制限内でどこまで出来るかという「アイディア」と「テクニック」が必要。
ワイヤレス機能を用いれば、DSを最大8台まで同期させることも出来るが
DS本体とソフトを8セット揃えるのはなかなか大変であろう。
本体だけなら、Ristretto殿は楽々実現可能だが。
よって、任天堂から発売されている「大合奏バンドブラザーズDX」のように
楽曲を打ち込みで完全再現するのはほぼ無理だと思っておいた方が良い。

ただし、音づくりの自由度、リアルタイムでの音色変化は
下手なキーボードよりも表現力があり、DSの出力がイヤホン出力しかないという
欠点を差し引いても、かなり面白いものを持っている。
元となった「MS-10」が楽曲の脇を彩る名脇役であったように、
サブシンセとしても充分「使える楽器」になっていると感じた。

「カオスパッド」機能や「シーケンサー」のリアルタイム入力変化、
「パターン」や「ミキサー」などの切り替えを駆使すれば、
たかが3トラックのシーケンサーとはいえ、
そこそこ「クラブ風」な曲が出来てしまうのも楽しい。
先に述べた様に楽曲の完全再現は無理だが、リミックスと割り切ってしまえば
こんなに手軽に演奏出来るリミックスツールはないと思う。

「大合奏!バンドブラザーズDX」が、いかに楽譜通り正確に演奏出来るかを
求められるのに対して、「DS-10」における楽譜はあくまで参考程度であり
そこからどれだけクリエイティブに演奏できるかが重要になっている。
「バンブラDX」が「クラシック」ならば、
「DS-10」は「ジャズ」と言えば分かりやすいであろうか?
演奏するたびに「違う音」を楽しめるのが、「DS-10」の最大の強みなのだ。


■DS:「大合奏バンドブラザーズDX」
■DS:「リズム天国ゴールド」

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【紹介記事】「ウッドドームユニット搭載 ヘッドホン HP-FX500」

「iPod」からの出力や音ゲープレイ時に私が使用しているのがこのあたり。

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  タイトル:KORG DS-10
  メーカー:AQインタラクティブ
   発売日:2008年7月24日
    価格:4,800円(税込み)
 公式サイト:http://www.aqi.co.jp/product/ds10/
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