出来ればタルコンガでも遊びたかった。Wii「レッツタップ」、他 | 忍之閻魔帳

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ゲームと映画が好きなジジィの雑記帳(不定期)

▼「私は貝になりたい」トップ獲得ならず


(C)2008 Rhombus Media/O2 Filmes/Bee Vine Pictures

1位(1):レッドクリフ PartI(4週目)
2位(-):私は貝になりたい(1週目)
3位(2):ハッピーフライト(2週目)
4位(3):Yes!プリキュア5GoGo! お菓子の国のハッピーバースディ(3週目)
5位(4):容疑者Xの献身(8週目)
6位(-):トロピックサンダー 史上最低の作戦(1週目)
7位(-):ブラインドネス(1週目)
8位(5):ハンサム★スーツ(4週目)
9位(-):1408号室(1週目)
10位(6):まぼろしの邪馬台国(4週目)

3連休で活況を呈していた先週末の映画業界では、
テレビ局の垣根を越えた大規模なプロモーションを展開中の
「私は貝になりたい」が2位に初登場。
「レッドクリフ」には届かなかったものの、
3日間の成績は動員32万人、興収4億700万円。

同じ東宝作品の「涙そうそう」のオープニング成績が3.9億円なのだが
「涙そうそう」は公開2日間の成績なので
実質的には同じ3日集計の「チームバチスタの栄光」(同3.8億円)と
ほぼ同等の出足といったところか。

好調の「レッドクリフ Part1」はついに4週連続1位、興収30億円を突破した。
公開8週目の「容疑者Xの献身」はついに興収45億円を突破、
「相棒 劇場版」を抜き去り、本年度公開の邦画(アニメを除く)で
「花より男子ファイナル」に次ぐ年間2位に浮上している。
初登場5位から始まった「おくりびと」も、ロングランを続けて今や興収28億。
しっかり作った作品は、きちんと結果が出るという好例の2作だ。

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【紹介記事】単なるパニック映画に非ず。映画「ブラインドネス」

▼単なるパニック映画に非ず。映画「ブラインドネス」


(C)2008 Rhombus Media/O2 Filmes/Bee Vine Pictures
■公式サイト:「ブラインドネス」

今週は私も大好きなジュリアン・ムーア主演の
パニック・サスペンス「ブラインドネス」を紹介。

ある昼下がり、車を運転していた日本人男性(伊勢谷友介)が突然奇声を発した。
「目が見えない、何も見えない、真っ白だ!」
交差点の近くにいた男性の助けを借りて自宅に戻った男性は、
妻(木村佳乃)と共に急いで医者へ。しかし、検査結果は全て異常なし。
しばらく待てば視力も戻るのではと言われてしまう。
気長に待つしかないと思い始めた矢先、同様の症状の患者が続出し、
世界中がパニックに陥っていく。
感染源を特定出来ない政府は隔離政策を発動、感染者を隔離病棟へと収容する。
収容された患者の中には、最初の発症者である日本人男性を診た医者と、
その妻(ジュリアン・ムーア)もいた。
真っ白な世界に襲われた人間達が次々と壊れていく中で、理性を失わない人間がいた。
医者の妻だけは、視力を失っていなかったのだ。



■YouTube:「ブラインドネス 予告編」

最初に断っておくと、この映画は
「原因不明の感染病が巻き起こすパニック映画」ではない。
原因不明の感染病が発生することは確かだが、発生した理由や
治療法などについては、何も語られないし追求もしないのだ。
M・ナイト・シャマラン監督の「ハプニング」も、
原因が解明されることなく「赤潮のようなものだ」で済ませていたのだが、
本作も病気そのものに対しては投げっぱなしのまま終わってしまう。
これはつまり、本作の主題がそこにない、ということであろう。

広告で謳われているほど「全世界」をターゲットにした話でもない。
むしろ、五感のひとつを失った人間達が
外の世界から隔絶された狭い空間に閉じ込められた時に
どうなってしまうのか、人間の弱さや愚かさを
宗教的な教訓も踏まえて描いているのである。
扱うテーマは違うが、観賞後の余韻は
アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督の「バベル」に近いかも知れない。
そう言えば「バベル」にもガエル・ガルシア・ベルナルが出ていたな。

難点は、全体の時間配分を間違えているとしか思えないこと。
隔離病棟を抜け出してからラストまでの展開はスピード感もあり
非常に面白く観られるものの、隔離病棟内でのやり取りが長過ぎる。
このため、序盤のテンポがすこぶる悪くなってしまっているのが惜しい。

発病→原因究明→特効薬の開発→全員助かった、という
お約束のパニック映画を観たい方には全く勧められない。
「バベル」などの重厚な作品がお好みな方に。

▼出来ればタルコンガでも遊びたかった。Wii「レッツタップ」


■Wii:「レッツタップ」(12月18日発売)

12月18日発売のWii「レッツタップ」をプレイする機会があったので軽く紹介。
本作には、「世界初、ペンギンでも遊べるゲーム」
「世界初、コントローラーを使わずに遊ぶゲーム」というコピーがつけられている。
どういうことなのか、予備知識のない方に簡単に仕組みを説明すると、
四角い箱(一応同梱されてはいるが何でも良いらしい)の上にWiiリモコンを置き、
箱を叩いた時に発生する振動でプレーヤーを操作するゲームである。
リモコンの感度が思ったより良いのか、ソフト側の調整が上手いのか、
強弱の認識は思ったよりしっかりしている。

グラフィックやBGMはかなり独特で、特に音楽関係のスタッフはかなり豪華。

細江慎治氏(「リッジレーサー」シリーズ)
佐宗綾子氏(「テクニクビート」「ストリートファイターEX」シリーズ)
岩田匡治氏(「ソウルキャリバーIV」「オプーナ」)
金田充弘氏(「オーディンスフィア」「くまたんち」)
上倉紀行氏(「救急救命カドゥケウス2」「オプーナ」)
千葉梓氏(「怒首領蜂大復活」「Lの季節2」)
幡谷尚史氏(「バーニングレンジャー」「スペースチャンネル5」)
他にも、Shoes氏、yam氏。

「Rez」あたりがお好きな方には受け入れられると思うのだが、
肝心のゲーム自体は、実はそれほど斬新ではない。
ざっくり言ってしまえば、「ハイパーオリンピック」(100m走)と
「バルーンファイト」(のバルーントリップ)と
「ブームブロックス」(の一部)と「びっくりマウス」などの発展系を
寄せ集めたような印象。
演出で魅せるタイプのゲームなので
システムは敢えてクラシカルにまとめたのであろうか。

Wiiリモコンを手に持たないとはいえ、
やっていることはタルコンガ対応のゲームと大差ないので、
どうせなら思いっきり力を込めて叩けるタルコンガ対応にして欲しかった。
指先だけを使って紙相撲気分で遊べる本来の操作方法と、
汗をかくほど叩きまくるタルコンガ対応モードの2種類が用意されれば、
同じシステムを使って、全く異なる面白さが味わえてお得だと思うのだが。
まぁ、発売元の任天堂ですら、「たるジェットレース」の悪夢を忘れて
「ジャングルビート」までリモコン対応にして出すつもりなので仕方ないか。

「Rez」や「スペースチャンネル5」などのセガゲーがお好きな方ならお勧め。
セガが狙っているというファミリー層には、正直キツい気がする。
ファミリー向けは「サンバDEアミーゴ」に任せておけば良いのでは。


■Wii:「サンバ DE アミーゴ」(12月11日発売)

マラカスコントローラー不要で価格も低めに抑えられた
Wiiの特性を上手く活かした音ゲー。
アーケードやコンシューマーで実績のあるシリーズなので、幅広い層にお勧め。


■GC:「ドンキーコング ジャングルビート タルコンガ同梱版」
■Wii:「Wiiであそぶ ドンキーコング ジャングルビート」

やるなら断然、GC版がお勧め。




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