追いかけます、続けるならばどこまでも。映画「ソウ5/SAW V」 | 忍之閻魔帳

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(C) 2008 Lions Gate Films Inc. All Rights Reserved.
■BD:「ソウ5 アンレイテッド エディション」
■DVD:「ソウ5 DTS アンレイテッド エディション」
■DVD:「ソウ 5th ANNIVERSARY BOX(DVD5枚組)」

【紹介記事】若さ溢れるハイスピードサスペンス「SAW」
【紹介記事】饒舌なジグソウは嫌だ「SAW2/ソウ2」

パート1の1作だけで「ソウ・スタイル」とも言うべき手法を確立し、
未だに多くのフォロワーに絶大な影響を与え続けている
「ソウ」シリーズも、気がつけばもう今年で5周年。
1年に1本というハイペースで新作をリリースし続けながら
興行収入もほとんど増減がないという、コアなファンを多く持つシリーズである。
かく言う私も、パート1から全て劇場で観ているファンのひとり。

「ソウ」が未だに安定した人気を誇っている最大の理由は、
やはり「1」の衝撃が未だに忘れられない、という方が多いからではないか。
多くの長寿シリーズがそうであるように、「ソウ」もまた、「1」が与えた
「衝撃」という名の貯金を少しずつ食い潰しながら続いていることは明白だ。
しかし、5作目となる本作では、確実に下降線を辿っていた「3」「4」に比べ、
幾分持ち直したような印象を受けた。


■YouTube:「ソウ5/SAW V 予告編」

これまでのシリーズを観ていない方には
まるでチンプンカンプンなストーリーになっているので、あらすじは省略。

「3」「4」で投げっぱなしになっていた謎の回収と補足、
「6」への橋渡しという2つの役割を担っている本作は、
これまで以上に「一見さんお断り」な仕上がり。
本作から初めて劇場で「ソウ」シリーズを観ようと思っている方は
出来れば「1」から全て、最低でも「3」「4」だけは観ておかなくては
一体何が起こっているのか全く分からないと思う。
ただ、そこまで割り切った分、シリーズを追い続けて来たファンにとっては
宙ぶらりんになっていた謎が繋がってスッキリすることも多く、
「そろそろこの辺で脱落するか」と思っていた「4」の観賞後よりも
遥かに次回作への期待は大きくなった。


(C) 2008 Lions Gate Films Inc. All Rights Reserved.
■BD:「ソウ5 アンレイテッド エディション」
■DVD:「ソウ5 DTS アンレイテッド エディション」
■DVD:「ソウ 5th ANNIVERSARY BOX(DVD5枚組)」

気になったのは、ターゲットにされる人物達が挑戦する「ゲーム」の部分と
ストーリー部分が別物としてバラバラになってしてしまっていること。
ジグソウが何の目的でゲームを仕掛けているのかが
参加者の背景や過去と密接な関係があった初期とは異なり、
本作のゲーム参加者達は(一応の理由があるとはいえ)お気の毒としか言いようがない。

インパクトは薄れたものの、スピード感や後半の急展開は相変わらずで
数多のフォロワーとは一線を画す「本家」の面目は保っている。
「6」あたりで本当に終結しそうな予感もするので
「4」まで付き合ったファンならば、劇場で観ておくべし。
私は、もうここまで付き合ったのなら、最後まで付き合おうと思う。

余談だが、参加者のひとりに、
「24」でクロエの亭主役を演じていたカルロ・ロタが出演していた。
「おぉ、モリス、頑張れ頑張れ」と応援していたのだが・・・結果は劇場で。


■BD:「ソウ クアドリロジーBOX(4枚組)」
■DVD:「廉価版・ソウ4」(11月21日発売)
■DVD:「廉価版・ソウ3」(11月21日発売)
■DVD:「廉価版・ソウ2」(11月21日発売)
■DVD:「廉価版・ソウ」(11月21日発売)

ブルーレイではシリーズ4作セットが発売中。
ノーマルDVDでは、11月21日にシリーズ初の廉価版が発売されたばかり。

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  タイトル:ソウ5/SAW V
    配給:アスミック・エース
   公開日:2008年11月28日
    監督:デイヴィッド・ハックル
    出演:トビン・ベル、コスタス・マンディラー、スコット・パターソン、他
 公式サイト:http://saw5.asmik-ace.co.jp/
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