DSで「火サス」。「DS西村京太郎サスペンス 殺意の罠」 | 忍之閻魔帳

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■DS:「DS西村京太郎サスペンス 京都・熱海・絶海の孤島 殺意の罠」

長年続いた「火曜サスペンス劇場」も終了し、
2時間ドラマにとっては冬の時代と言われている今日この頃であるが、
「逆転裁判」や「ウィッシュルーム」といった作品が牽引役となり
ゲームジャンルとしてのアドベンチャーゲームは人気復活の兆しを見せている。
しかし、ファミコン全盛期の山村美紗サスペンスや
西村京太郎サスペンスはもちろん、12800円も支払って
「悪逆の季節」や「京都鞍馬山荘殺人事件」(共に3DO)をプレイした私としては、
「火サス」や「土ワイ」の匂いがするミステリー物を期待してしまう。


■DS:「廉価版・探偵・癸生川凌介事件譚 仮面幻影殺人事件」
■DS:「探偵 神宮寺三郎DS いにしえの記憶」

今回テクモより発売される「DS西村京太郎サスペンス 殺意の罠」は、
元気から発売された「探偵・癸生川凌介事件譚 仮面幻影殺人事件」、
久々に復活した「探偵 神宮寺三郎DS いにしえの記憶」に続く
DSでは3本目のサスペンスアドベンチャーである。
丸みを帯びたキャラクターの「癸生川」や
ファミコン時代からゲームキャラとして定着している「神宮寺」と異なり
西村京太郎の名を冠した本作は「火サス」「土ワイ」の香りが濃厚で、
「オホーツクに消ゆ」や「ファミコン探偵倶楽部」などの
往年のサスペンスアドベンチャーのファンの方にも歓迎されるのではないか。
ただし、西村京太郎の名前を冠してはいるが、氏の作品をゲーム化したり、
ゲーム用に書き下ろされた新作というわけではなく、
あくまでも「原案・監修」であるという点だけは注意しておきたい。


■DS:「DS西村京太郎サスペンス 京都・熱海・絶海の孤島 殺意の罠」

テクモの想定しているメインターゲット層が
40歳以上のシニアユーザーということで、システムは非常に分かり易い。
ドット単位でしらみつぶしに操作しなければならなかった
旧式のアドベンチャースタイルを捨て、
DSの2画面を活かしたカットパネル方式を採用。
怪しい部分が下画面にクローズアップして表示される。
同じ質問を繰り返ししなければ進まないなどの無駄な足止めもせず
ストーリーと謎解きを楽しませることに重点を置いている。
操作はほぼ全てをタッチペンのみで出来るようになっており、
「脳トレ」目的でDSを購入したゲーム初心者でも充分プレイ可能だ。

本編の「殺意の罠」の他にも、5分程度の短時間で楽しめる
ミステリー短編集「West Village」が50問収録されており
本編の箸休め的な役割を果たしている。
ちなみに、「West Village」の和訳は・・・。
ダジャレであったか、さすがシニアユーザー狙い。

プライベートでも西村京太郎と親交のあった山村美紗の愛娘であり、
今や2時間ドラマの裏女王と呼ばれている山村紅葉を起用するなど
プロモーション面にもかなり力が入っている。
「宝島Z」に続き任天堂のバックアップも決定し、価格も安めの3990円(税込み)。
既に500万人を超えるとも言われているDSのシニアユーザーと
「逆転裁判」などからアドベンチャーゲームに入った新規のファンに
上手く訴求することが出来れば、正統派ミステリーとして
久々にヒットを狙うことも出来そうな予感がするのだが・・・。
オールドファンとしては、しっかり売れてシリーズ化希望。

この記事へのリンクは以下のURLまで。
http://ameblo.jp/sinobi/entry-10049239090.html


■CD:「火曜サスペンス劇場 主題歌集 DX」

「火サス」の主題歌をまとめた2枚組ベスト。
1枚目はほとんど知っているのだが2枚目は怪しい。

*当BLOGでの新作紹介は、
 1:あくまでも開発途中のROMを使ってのプレイであること。
 2:数分のプレイによる第一印象に過ぎないこと。
 3:発売までに内容変更の可能性もあること。
 を予めお断りしておく。
 簡単に言えば、「あまりあてにしないでくれ」ということだ。


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  タイトル:DS西村京太郎サスペンス 殺意の罠
  メーカー:テクモ
   発売日:2007年10月11日
    価格:3,990円(税込み)
 公式サイト:http://www.tecmo.co.jp/product/nishimura/
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